2018年11月17日土曜日

ういろうは小田原が本舗って知ってました?



立冬も過ぎて、いよいよ秋も深まり、
というこの頃です。

こんな景色もあちこちで見られます。



今日の土産は小田原のういろう。

ちなみに、「ういろう」はここが本舗だって
知ってましたか?

ういろうというのは薬剤師だった
「外郎(ういろう)家」が作る
薬と菓子だったので、
この名前が付いたものです。

ちなみに、外郎家は薬剤師だったので
薬のういろうが、そもそもの「ういろう」
お菓子のういろうは、客人をもてなすために
出していた菓子が評判を呼んで・・・
ということらしい。

外郎家の祖先は、元の家臣だったのですが
元が滅んだ時に日本に亡命し
薬剤師として朝廷や幕府に仕えていたそうです。

やがて外郎家は、戦国大名の北条早雲に招かれ
小田原に居を移すことになりますが
その時、京に次男が残ることになり、
小田原の長男と京の次男の2家に分家します。

しかし、戦乱の中で次男の家は断絶し
小田原の長男の家だけが残ります。

次男の家は断絶しましたが、
戦乱の中を逃げ延びた職人が
各地に散らばり、食べていくために
お菓子の「ういろう」を作って
売り始めます。

ただし、江戸時代までは
「ういろう」とは外郎家の製品なので
本家に遠慮して「ういろう」と言わず
「ういろ」とか「外良」などという名で
販売されていた・・・・ということです。



で、外郎家が作る本物のういろうがこれ。
ちなみに、本当のういろうである薬のほうは
どうなってるのか、オイラは知りません。

店で試食したら、名古屋のういろうとほぼ同じ。
つまり名古屋は、伝統そのまま作っている
ということのようですね。



店の前にはこんなものが建ってます。
らんかんはしちょう、と読むらしい。

・・・とまあ、にわか仕立ての
「ういろう」講義でした (^^;;)

P.S.
ところで、ここのパンフレットが
妙に感情的な感じだっただけど、
名古屋のういろうが商標登録して
小田原を訴えたらしい。

結果は名古屋の敗訴。

まあ、そういう経緯がありゃぁ
少しは感情的な物言いになりますよね・・(苦笑)

さらに追伸
嫁によると、名古屋のういろうよりおいしい
ということでした。
名古屋はもっとつるんとしてるけど
全く素材の味が感じられない。

それに、賞味期限が違うことでもわかる通り
小田原のは添加剤なんて入ってない。

まあ、オイラは名古屋のういろうって
あまり覚えてないからなぁ(笑)

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