2018年8月27日月曜日
なぜ排水性舗装はサーキットでは使えないか
http://www.smrc.co.jp/technology/individual/1.html
MotoGPシルバーストーンでは、降雨により、
路面状況がレースどころではないほど
極端に悪化し、レース中止になりました。
オイラも見ていましたが
あれはレースどころではありません。
しかも、FP4では、ラバトが転倒後
他のバイクに激突される事故が起き、
回復にはかなりの時間を要する怪我を負いました。
で、レース後の会見では
どうしてこんなに排水性が悪いのか
誰がこんな舗装にOKを出したのか?
というあたりに質問が集中していました。
とはいっても、こればかりは
きちんとした舗装の専門家に見てもらいながら
判断しないといけないので
「ウンチーニの馬鹿!」
と言ってるだけでは問題は解決しません。
・・・というところまで良いとして
ところで、排水性舗装って
サーキットには使えないのだろうか?
という疑問がわきませんか?
オイラも、何も知らなかったら
そう思ったはず。
え~と、結論から言うと無理です。^^;;
排水性舗装というのは
舗装をスポンジのように
穴だらけにしてしまったものです。
スポンジ状なので
雨が降っても全て路面の下に流れてしまい
路面上に水膜が残りません。
しかし、サーキットでの排水性舗装には
強敵が二ついます。
1つめはウイング付き四輪。
スポンジ状の排水性舗装は
当然、普通の舗装よりも
強度では劣ります。
そんな舗装の上を
ウイング付きの四輪が走ったら
その強烈なダウンフォースで
スポンジ構造はつぶされてしまい、
排水機能はあっという間になくなります。
そして2つ目はタイヤカス。
サーキットをハイグリップで走ると
タイヤの摩耗はかなりすごいことになります。
摩耗したタイヤは
路面にラバー層を形成しますが、
普通の舗装だと、その後で
別カテゴリーの車両が走れば
すぐにはがれてしまいます。
が、この時、路面がスポンジ状だと
ラバーが隙間に入り込んで
穴をふさいでしまい、
そして穴に入り込んだラバーは
もう取れることはなく
穴は塞がれたまま。
この場合も、排水性機能は
あっという間になくなります。
そんなわけで排水性舗装を
サーキットに使うためには
①ウイングカーを禁止する。
②摩耗しにくいタイヤのみOKにする。
という二つが必要です。
ちなみに、①については
通常の舗装であっても
路面攻撃性が高すぎるので
禁止すべきだと思ってますけどねぇ・・
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