2015年の1-11月のEUにおける
バイク販売台数が記事になっています。
↓ ↓ ↓
http://response.jp/article/2016/01/11/267553.html
2015年は、モペッド(50cc)の販売台数が減少したものの
モーターサイクル(51cc以上)が増え
全体では増加しています。
これを日本の販売台数と比べてみましょう。
ただし、この図の日本のデータは2014年の年間売り上げで
正しい比較にはなってはいませんが、
まあ、大雑把な比較にはなるでしょう。
これによると、日本ではモペッド(50cc)の
販売台数は欧州に迫る勢いですが、
モーターサイクル(51cc以上)が少ない
というのが特徴として挙げられます。
ただし、EUの人口は7.4億人もいるので
1.2億人の日本と比べるのは無理があります。
そこで、人口100万人あたりの
販売台数を見てみましょう。
EUのデータは11か月分、
日本のデータは12か月分なので
そこを補正するため、
1か月あたりの台数とします。
人口100万人あたりで見ると
なんと日本の方が多いです!
・・・・とはいえ、最近のEUは、東欧諸国など、
所得レベルが様々な国が含まれていますから
西欧の主要国のデータを抜き出してみます。
これも100万人・1月あたりの
モーターサイクル(51cc以上)の
販売台数を示しています。
イタリア、スペインが抜きんでて多いのが分かります。
世界GPにおける過去の優勝者から見ると、
スペイン、イタリア勢が二大巨頭ですが、
バイクの販売台数を見ても、
この2か国が他を引き離しています。
やはり、GPで活躍する選手を輩出するには
こういう、底辺からの底上げが重要なのでしょうね。
日本は、フランス、ドイツよりも少なく
イギリスにも僅差で負けています。
世界GPではあまり活躍していないものの
SBKでは頑張っているイギリスの販売台数が少ないのは
一つは天候が不順でバイクに乗る機会が少ないこと、
もう一つは、古いモノを大切にするお国柄なので
あまり新車に飛びつかない、ということではないでしょうか。
(これについては中古の統計資料があればいいのですが
中古の場合、個人売買も多いので
正確なデータは、かなり難しいですね。)
「3ない運動」がようやく見直されたとはいえ、
運動が活発だった70~80年代に
高校時代を送った中高年の一部には
いまだに「バイク=不良」
なるイメージを持つ人間も多いです。
また、女性ライダーが増えたとはいうが、
「女のくせに」とか言い出す馬鹿も存在します。
こういうことを考えると、
日本人がGPで活躍するためには、
まだ道は長いことが予想されますね。
0 件のコメント:
コメントを投稿