2016年1月7日木曜日

MotoGP:エアロダイナミクスはダリーニャの専売特許ではない

http://www.autosport.com/news/report.php/id/122378
http://motomoto.hatenablog.com/entry/2016/01/05/081207

ドカのダリーニャが、
「これからはバイクもエアロダイナミックスが重要になる」
と、得意げに吹聴しているのが記事になっている。

確かに、四輪のF1やインディーカーでは
ウイングの採用により劇的にコーナリング速度が増し
いまや必須の装備になっている。

ドゥカティのウイングも前輪荷重を稼ぎ
コーナリングの安定性を上げたり、
ウィリーを防止するのを目的としている。

しかし、マシンをバンクさせる二輪の場合
ウイングのせいでバンク速度など、軽快さは大幅に悪化し
前輪荷重を稼ぐメリットは大きく相殺される。

従って、バイクの場合は、ウイングよりも
重心位置やフレーム剛性の設計により
問題に対処するのが正統的な方法である。

おまけに、ウイングは抵抗になり、
ストレートスピードや燃費の悪化につながる。

そういう多くの問題があるにも関わらず
ドゥカティが大げさなウイングを採用しているのは
要するに、ウイングで修正しないとどうにもならないほど
マシン設計が破綻している、もしくは
現在のライダーの乗り方に合っていないからである。

それに、そもそも、バイクのエアロダイナミクスは
ダリーニャが偉そうに吹聴するよりずっと昔から
バイクにとって重要なものであり続けている。

MotoGPマシンのカウルが、なぜ現在のような形をしているか
なぜ、各社のマシンのカウルが、似通ったものになってきたのか

これこそが、エアロダイナミクスの成果であり
各社の技術者が、試行錯誤の末、
同じ結論に達したのだとも言える。

今のバイクの姿は、ダリーニャが生まれる前からの
数知れぬ技術者たちの努力の結晶でもある。

ダリーニャの得意げな顔を見ると、
オイラは「アホか!」としか思えないのだが・・・


追伸
ダリーニャは、せめてバイカーズステーション
くらい読んだ方がよいな・・・・
・・・・という観点からすると、ドカの初勝利はまだなのだろう・

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