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並列四気筒エンジンのデメリットとして
長く重いクランクシャフトを挙げる人は多いです。
これが過度の安定性を生んでしまい
スポーツバイクから軽快さを奪う
というのがその理由です。
ホンダがV4エンジンを開発したのは
この問題の解決が理由の一つですし
ドゥカティはL型2気筒にすることで
単気筒並みのクランクとしています。
並列四気筒にこだわるヤマハは
MotoGPでは逆回転クランク
なんて離れ業をしてきました。
ZX-10Rのデメリットも
この重いクランクシャフト。
2014年までは、SBKワークスチームは
軽量クランクを組み込むことで
この欠点に対処してきましたが
2015年にEVOルールが適用され
この手が使えなくなり
前半戦でのサインツの失速を招きます。
新型ZX-10Rは、吊るしで軽量クランクを組み込み、
長い間の問題を解消しており、
ヘレステストで、サインツはまるで水を得た魚。
トップタイムを連発しています。
しかし、一方で、去年、あれほど大暴れしたはずの
ジョナサン・レイの表情がさえません。
軽量クランクシャフトは
スポーツバイクにとって良いことだらけ
と、我々はつい考えてしまいますが、
たとえば、MotoGPヤマハは
ブレーキングの安定性が不足し
マルケスの超絶ブレーキングに対応できず
逆回転クランクでせっかく下げた安定性を
他の手段で稼ぐという
なんともちぐはぐなことになっています。
レイの言う
「新型は別のライディングスタイルが必要だ。」
というのも、サイクスとレイのスタイルの違いが
もたらしたものかもしれません。
さて、開幕まであと1か月に迫りましたが、
レイは良いベースセッティングを見つけられるでしょうか。
それとも、2016年は、サインツが独走するのでしょうか?
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