先週の雨の後、グリース、およびスプレーグリースを
ST250Eのチェーンに使ってみました。
通常のチェーンルブだと、内側だけに塗布しても
数十キロ走っただけで、遠心力のために
かなりの量が外側に流れ出てきてしまいますが
グリースの場合は、内側に残る量が多いように見えます。
一般のチェーンルブは、飛散防止のために
粘度の高いオイルを使っていますが、
グリースは、オイルの粘度ではなく
増ちょう剤で硬さを出しています。
この増ちょう剤は、使用時(=せん断を受けた時)に
粘度が低下して流動性を発生させますが
別のメリットとして、金属への付着力があり
飛散防止にも役立っています。
走行後も内側に残っている割合が多いのは
増ちょう剤の付着力のおかげでしょうか。
ただし、スプレーグリースの場合
通常のチェーンルブ同様
噴射するために溶剤が混ざってますので
一晩置いて溶剤が蒸発するのを待つ
などの処置を取らないと
かなり飛び散りが見られます。
それと、グリースについては、
気になる問題があります。
「遠心分離」がそれです。
「グリース、遠心力」でググるといろいろ出てきますが、
遠心力を受けたグリースは
増ちょう剤とオイルが遠心分離してしまい、
オイルは飛散して増ちょう剤だけが残ります。
このため、グリースは高速回転には向かない
とされています。
チェーンの回転が「高速回転」にあたるかどうか
オイラに判断する材料はありませんが、
グリースが残っていると思ったら
オイルが抜けたカスだった
なんてことにならないように、
当分の間は様子見ですね。
また、掃除の際は、溜まったカスを
きちんと取り除く必要がありそうですから、
チェーン掃除は面倒になるかもしれません。
先日、紹介したブログでも
「グリースを使うとチェーンは真っ黒になる」
ということでした。
犯人は、間違いなく増ちょう剤でしょう。
なので、ファーストインプレとしては、
以下のようにまとめてみました。
簡単にまとめると
・メリットも多いが、デメリットも多いオイル
・コスト以外、欠点の少ないチェーンルブ
・浸透性が疑問、以外は問題なさそうなグリース
しばらくはST250Eとダエグで使ってみます。
耐久性の確認については、これからです。
また、雨で乗らないドカSSなどは
オイルで潤滑がよさそうです。
シールチェーンにエステルは厳禁ですから、
ハーレーあたりで使うような鉱物油20W-50。
飛散防止を考えると、粘度は高めのほうが安心。
・・・ま、気休め程度でしょうが(笑)
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