2015年9月11日金曜日

GSX-Rのモデルチェンジは2016年ではない

http://www.asphaltandrubber.com/bikes/no-new-suzuki-gsx-r-motorcycles-2016/

スズキ・アメリカが2016年も従来モデルを
販売継続すると認めたようだ。

記事によると、それでもEICMAショーには
プロトタイプが出るのではないか?
という期待を込めた書き方がされていたが、
ともあれ、某会長の就任以来、スズキは
二輪メーカーから四輪メーカーへの脱皮を図り続け
いまや、生産台数でも四輪が二輪を上回る会社である。

某会長が「四輪にかまけて二輪を忘れていた」
と言い出すまで、二輪の開発資金、および人員は
・・・・・・決して優遇されてはこなかっただろうし、
それでいきなりGSX-Rを今年中にモデルチェンジしろ
と言われても、失った陣容を再度立て直すには、
想像以上の時間がかかる。

最近レースを見始めた人は信じられないだろうが、
娘婿の現会長が社長に就任した1978年、
スズキはGP500における最強チームであった。

劣勢を挽回するために、ヤマハが連れてきたのが
キング・ケニーとグットイヤータイヤ。

本来のスズキ二輪にはそれだけの力があったのだが、
それ以降の40年弱で、失ったものはあまりにも大きい。

我々としては、某会長の反省が本物であることと、
スズキ二輪部門の奮起を期待したいところだが、
足元の営業成績をみると、全く振るわない。

2014年度のスズキ販売成績を見ると
四輪:2867千台(前年度比+5.8%)
二輪:1763千台(前年度比-12.8%)

台数が売れなくても、利益の高い大型バイクが売れ
利益を出していればいいが、営業利益を見ると
四輪:1793億円(前年度比-75億円)
二輪:▲7億円(前年度比-8億円)

2015年度第一四半期の営業利益も、
四輪:536億円(前年度比+63億円)
二輪:▲26億円(前年度比-36億円)

これと比較するために、
直近のヤマハ営業成績を見てみよう。
13年上期 300万台( 36億円)
14年上期 295万台(112億円)
15年上期 253万台(186億円)

台数そのものは減り続けているが、
先進国での大型バイクが好調だったため、
利益としては増加している。

さて・・・某会長の反省は本物だったのだろうか?

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