2015年9月10日木曜日

バイクユーザーの高齢化は嘘

最近、バイクユーザーの高齢化は嘘だというニュースが続いている。

まずは、ここ。
  ↓   ↓
http://response.jp/article/2015/09/08/259619.html

レンタルバイクの大手、キズキの利用者分析

レンタルバイクの利用者別年代は
20代が32%、30代が27%と、これだけで過半数を占め、
平均年齢は37歳だということが分かった。

またレンタル会員の退会理由のトップは
「自分のバイクを購入したから」がトップ。
つまり、「レンタルバイクユーザーの減少=バイク離れ」
ではないこともわかった。

日本自動車工業会の調査では、
国内での二輪新車の購入者平均年齢は51歳
と言われているが、キズキの分析では、
新車販売だけを見ているのでは実態を見誤り、
中古車販売を含めると平均年齢はもっと下がる、
と判断している。

また、こちらはヤマハのアンケート。
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http://news.webike.net/overallDetail.do?news_id=7861

こちらのデータを元に
まとめなおしてみたのが下の図


このグラフから分かる通り・・・

①401cc以上の大型バイクを所有
20代 14.8%←最大
30代 10.3%
40代  7.7%
50代 11.6%

一般のイメージでは大型=中高年だが
実際には20代が(世代中の割合で言えば)
最も多く50代を上回る。
子育て世代の40代は7.7%と最少である。

②126cc以上(高速に乗れるバイク)所有
20代 42.6%←最大
30代 36.8%
40代 32.8%
50代 32.2%

また、「126cc以上のバイク」で見てみると
特に50代が軽二輪のみ所有という割合が低く
大型以上に20代がぶっちぎりとなっている。

どういうことなのか、別の整理をしてみる。

③125cc以下のバイクのみ所有
20代 44.5%
30代 52.3%
40代 56.1%
50代 59.4%←最大

125cc以下のバイクしか持っていない
という割合は50代が一番多い。そして・・・

④50ccクラスのバイクのみ所有
20代 35.5%
30代 29.7%
40代 35.5%
50代 38.1%←最大

50ccを見ても50代が最大である。

③、④に含まれるライダーの中には
バイクを趣味とする客層ではなく
通勤や仕事、買い物などのアシ
としてバイクに乗っている層が
かなりの割合で含まれているはずである。

つまり中高年が大型を乗り回すという
イメージそのものが、
現実とは異なることが分かる。

実際には、中高年のライダーの中には
アシとしてバイクに乗っている層が多く
趣味性の高い中大型バイクを持つ割合は
決して高くない。

日本は、まだ50ccなどの小排気量が
販売台数の主力を占めているという
半・途上国的な市場である。

このことからすると、
新車購入層の平均年齢が51歳というのは
小排気量車をアシとして購入する50代の客層が多いため、
これにひっぱられているだけではないか、
とも思えてくる。

一方、新車を購入しないと言われる20代が、
どうやって大型バイクを購入しているかと言えば、
キズキの分析の通り、
中古車を購入している、または人づてに入手など
別の手段で購入していることになる。

かくいうオイラの場合、現在の所有バイクのうち
新車で購入したのはドカSSとタイホンダCBR150Rのみで、
ダエグ、ST250E、YSR80は人づてなので
中古市場に回ったものですらない。

ということは、販売統計を分析した場合
オイラは5台所有でなく、2台所有
ということになるわけだ。

このことからも、新車販売分析は、
メーカーにとっては大問題かもしれないが
ユーザーの実態分析という点では
あまり意味はないことが分かる。

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