http://www.asphaltandrubber.com/rumors/ducati-four-cylinder-superbike-rumor/
あくまで噂ということだが、ドカティが
4気筒エンジンを計画しているらしい。
MotoGPで勝てないのは、もうお約束として
SBKでも2011年のチェカを最後に
ドカティはチャンピオンから遠ざかっている。
SBKのルールでは、1200ccの二気筒には
リストリクターが義務付けられているため、
ショートストロークのパニガーレの
高回転の伸びが阻害されてしまっており、
それがSBKでの二気筒不振の原因で云々・・・・
あくまで噂に過ぎない話に反応するのも何だけど
ドカティが勝てないのは二気筒のせいではないし
四気筒にすれば勝てるようになるわけでもない。
それに、ドカティが2007年にMotoGPのチャンピオンを取り、
メーカーとしては34年ぶり、
ライダータイトルとしても33年ぶりに
欧州メーカーがプレミアムクラスのチャンピオンを
日本メーカーから奪還した、というけれど、
あれはドカティが取ったチャンピオンではなく
あくまでストーナーが取ったチャンピオンである。
800cc化された初年度である2007年、
ストーナーの鮮やかな活躍で誰も忘れてしまっているが
前年度まで、2、3勝はあげていたカピロッシが
(大波乱の日本GPを除けば)
突如として全く勝てないどころか
トップグループにもついていけなくなった。
ストーナーの自伝によると、
2007年に初めてデスモセディッチに乗ったストーナーは
エンジンがアグレッシブすぎると感じたようだ。
そのため、エンジンをマイルドにするために
エンジンマップの修正に苦労したとのこと。
2007年のドゥカティは他を圧倒するストレートスピードを誇り、
ロッシを悠々と置き去りにしたが、
パワーの代償としてエンジンは気難しく
ストーナーをもってしても扱いには手を焼いたらしい。
しかし、それでもストーナーはストーナー。
ストレートはエンジンパワーで他を圧倒し
コーナーはストーナーの個人技で駆け抜け
年間を通じて圧倒的な戦闘力を見せた。
しかし、アグレッシブすぎるマシンは
ストーナーでなければ乗りこなすことが出来ず
カピロッシは、全く勝てなくなってしまった。
この2007年にストーナーがドゥカティに移籍しなければ
ドゥカティはすぐにマシン開発の失敗に気づき
何らかの手を打ったはずである。
ところが、ストーナーが勝ってしまったため、
自らのマシン開発の方向性に誤った自信をもってしまい、
その先、カーボンフレーム、フレームレスシャシ・・・・・と、
良く言えば冒険的、悪く言えば破滅的な方向に進んでいき、
とうとうロッシをもってしても走れないマシン
という烙印を押されるに至った。
SBKにおいても、1098、1198の時代までは勝てていたのに
フレームレスシャシのパニガーレになった途端
鳴かず飛ばずのレースの連続。
リストリクターが云々とはいうが、
そんなものは1198の時代にもついていたし、
ショートストロークのパニガーレのメリットが云々
という話だって、最初から分かり切っていた話である。
そもそも、ストーナーの活躍で舞い上がったりしていなければ
フレームレスのパニガーレを製造することも
なかったのではなかろうか。
そうしてみると、失敗作のマシンにも関わらず
個人技で勝ってしまったストーナーの責任(笑)は重大である。
そういうドゥカティが慣れない四気筒を作っても
そうそうすぐに勝てるマシンになるとも思えず、
むしろ、今までの社内に蓄積された二気筒の知見を
全てゴミ箱にぶちこむことになりかねない。
まあ、あくまで「噂」なので、
本当にならないことを祈っているが・・・
追記
クレームがついたので、追記します。
2006年のカピロッシのポイントは229点。
新規参入組として、それまで、順調にマシンの熟成を進め
カピロッシもマシンに慣れていき、
毎年のようにポイントを積み重ねていき、
ランキングも3位まで到達しましたが
2007年は急減速し、166点に終わっています。
しかも、このうちの25点は、上にも書いた通り
大波乱の日本GPの優勝であり、
カピロッシの実力とは言い難いです。
ストーナーが360点を超える大活躍をしましたが
この急減速は完全に見逃されます。
それどころか、2008年には「相思相愛」のメランドリが
満を持してドゥカティワークスに移籍してきました。
しかし結果は予想外の51点に終わり、
その後のメランドリの行く末は
誰もが知る通りです。
サテライト扱いになったカピロッシは
さらに点数を減らし、2008年は118点に終わり、
2009年にはとうとうスズキに移籍しました。
この間も、ストーナーは優勝をあげ、
ドゥカティが反省する機会を失わせてしまいます。
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