2014年12月31日水曜日

高粘度流体の噴霧は難しい

さて、ことしもいよいよ大詰めですが、
みなさま、お元気でしょうか。

で、今日はこいつの話題です。
   ↓    ↓    ↓


これはなにかというと、100円未満で買ったスプレーボトルです。

エンジンなどに使われる耐熱ワックスって
中身はシリコンオイルであることが多いです。

もちろん、普通のシリコンスプレーよりは
重質なシリコンオイルなんですが、
でも、どうせ効果は一時的なんだし
普通のシリコンスプレーだって充分。

でも、もっと安いのは
普通のシリコンオイルを買って
スプレーで噴射すればいいじゃん!

今は、シリコンオイルをぼろきれなどで
塗り広げていますが、
やはりスプレーできた方が楽です。

ということで、まずはmonotaro
最安値のスプレーボトルを買ってみました。

・・・・・・・が、しかし!

このスプレー、全然霧状にならず、
線状にピューっと出るだけ。

なので、嫁にあげてしまって
風呂掃除用に重曹水を入れてみたら
ちゃんと霧状に噴霧します。

さては、粘度が違うからだな、、、、、

オイラは化学系なので
流体力学には疎いのですが
仕事で付き合ったいろんな業界の
機械系の人に話を聞くと
粘度が噴霧に及ぼす影響は大きいらしい。

そこで、ちょっと文献調べてみたら
こんなものを見つけました。
  ↓   ↓   ↓
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jime1966/20/3/20_3_194/_pdf

舶用機関学会誌の論文で、
粘度と噴霧について論じています。

これを読んで分かったのが、

・高粘度の液体は噴霧になりにくい。
・高粘度液体を噴霧にするには
  ①噴射圧力をあげる
  ②ノズルの穴を小さくする

つまり、サラサラの水は簡単に噴霧になるけど、
より粘度の高いシリコンオイルは
噴霧させるのが難しい、ということ。

ま、なんとなくそうだとは思ったけど、
そうだとすると、レバー握るスプレーの場合
人力なので圧力は上げられない。

ノズルの穴を小さくするしかないということですね。

次は、もう少し高いのを買った方がよいかもです。

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