2014年12月25日木曜日
ドルナ、FIMがSS300の設立に向け、ワーキンググループを立ち上げ
http://www.asphaltandrubber.com/wsbk/world-superbike-300cc-rules-2015/
現在、先進国を中心に行われている二輪レースは
明らかに長期低落傾向にある。
特に、MotoGPの陰に隠れて目立たないが
市販車レースのSBKもひどい。
このため、スーパーバイクのコスト削減として
2015年から改造範囲を大幅に制限するEVOクラスが始まるが、
それだけでは明らかに不十分である。
ドルナとFIMが考えている次の手は
新規市場としてのアジアにアピールするための
より小排気量なクラスの創設である。
市販車レースに、より小排気量クラスを創設する
というのは、いままでも噂段階では聞こえてきたし、
このブログでも紹介してきたが、
今回、正式にワーキンググループが発足することが
ドルナ、FIMより発表になった。
新しいクラスの仮称はSS300(スーパースポーツ300)。
おそらく2気筒300cc、単気筒390cc以下が対象となる。
現在、経済成長著しいインド、タイ、マレーシアなど
アジア各国では、今までの125cc以下の実用車から
より高排気量の250ccスポーツバイクを求める層が出現している。
彼ら、新しいバイクファンたちに希求するには
1000ccや600ccのレースではなく、より身近な
小排気量車によるレースが必要である。
おそらく、彼らにとって1000ccや600ccは
我々にとってのジェット戦闘機みたいなもので
全然ピンとこないはずである。
以前、ネパールから来たという人がやっている店に
CB1100で行ったときに、「1100cc」と答えると
信じられない、という顔をされた経験がある。
彼はネパールでは150ccスポーツバイクに乗っていて
それは、事実上のネパール最速バイクだったそうだ。
日本に来て、まだ日本語の壁があるため、
ようやく50ccの免許を取ったところだが
よりステップアップして150ccに乗るのが夢だそうだ。
アジアへのアピール、という点からは
SS300よりは、250ccを対象とするSS250
とするべきなのだろうが、そこは大人の事情。
参加車両としてはYZF-R3やNinja300の2気筒にまざって
KTMのRC390を加えたいのだが、SS250として
2気筒勢をYZF-R25やNinja250しか認めないとすると
RC390の一人勝ちになってしまい
レースとして成立しない、ということなのだろう。
個人的には、クソ面白くもないKTMの390ccなんか
さっさと生産をやめて、300ccくらいで
200cc並みにレスポンスのよいエンジンを作れ!
と言いたいところだが、まあそこは大人の事情、、、
こうなると単気筒のCBR300(またはVTR250)
しか持っていないホンダの動きが気になる。
はたしてホンダがCBR390、またはVTRの300cc版を
出してくるかどうかに注目したい。
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