2014年11月28日金曜日
GPマシンはどんどん重くなっている
http://www.motogp.com/ja/news/2015/Eugene+Laverty+interview
>以前、MotoGPマシンを正しく走らせるスタイルは、
>250ccマシンの走らせ方だと言われた。
>現在は異なり、Moto2(tm)クラスやマルク・マルケス、
>ポル・エスパルガロのようなライダーを見ると、
>走らせ方が変わり、自身の走り方を課している。
長いこと、GP500の走らせ方は、
コーナリング速度を高める方法ではダメで
鋭いブレーキングで確実に速度を殺し
コンパクトにクルリと回って
素早くバイクを立てて全開加速に移る
という方法が良いとされてきた。
当時のGP500マシンに用いられていた2stエンジンは
猛烈に鋭いアクセルレスポンスのため、
トップライダーの腕をもってしても制御不能であり
バイクをバンクさせたままアクセルを開けることなど
全く出来なかった、というのがその理由である。
それを少しでも解消させるために生まれたのが
1992年のホンダのビックバン・エンジンで、
最高速度は、従来よりも遅いくらいなのに
ラップタイムは劇的に速い、と話題になった。
とはいえ、2st時代は、依然として
低排気量クラスの様な走らせ方は不可能で
レースで勝つためには鋭いブレーキングと
素早くバイクを立てて加速することが求められていた。
また、簡単にリヤタイヤがブレークしてしまうことから
ダートトラックの経験が豊富な米国選手が
グリッドの上位を占めることにもなった。
MotoGPが始まった当初、GP500マシンに比べ、
より重くて大きい新世代のマシンを見たメディアは
新しいプレミアクラスのライダーには
SBKからの移籍選手が多数を占めるだろう
と予測する声が多かった。
だが、当時のMotoGPの最低重量は
4、5気筒の場合で、わずか145kgであり、
2014年の160kg(ワークスマシンの場合)
に比べて圧倒的に軽かった。
しかも、エンジンは、パワーはあるものの
よりマイルドな特性の4stマシンになり
コーナー出口で、バンクしたまま
アクセルを開けることが、より容易になった。
このため、MotoGPを走らせるには
250ccのように走らせる、つまり
以前よりコーナリング重視で走らせる
ことが重視されるようになっていった。
SBKから来たコーリン・エドワーズが
MotoGPにやってきたときに
戸惑っていたのがこの点である。
この流れが再び変わり始めたのは
GP250がMoto2になり、いきなり重量クラスになり、
コーナリング重視スタイルのライダーが
以前よりもMotoGPに上がりにくくなったこと、
また、安全性の観点から、MotoGPの最低重量が
年を経るごとに増加していったことによる。
また、マルケスによると
ブリヂストンのフロントタイヤの能力が高く
鋭いブレーキングに有利な状況にある、
というのも影響しているだろう。
その意味で、SBK出身のラバティにとっては
「チャンスは今」なのかもしれない。
もちろん、そういう単純な話だけではないだろうが・・・
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