2014年5月21日水曜日

別に中上はスランプなどではない

http://www.honda.co.jp/WGP/spcontents2014/asianokaze/08/

カタールで幻とはいえ2位を獲得して以降の
中上がさえない。

あまりの不振ぶりに
「このままじゃ、来年のステップアップも
 白紙に戻るんじゃ・・・・」
なんて書き込みがツイッターを賑わせるほど。

とはいえ、別にこの不振は想定外ではなく
去年、このブログで書いた通り
  ↓    ↓
2015年のために2014年をドブに捨てた中上

なので、中上がスランプに陥っているわけではない。
チームの能力のハンデによるものだ。

我々としてはチームアジアのレベルが
せめてイタルトランスに追いつくのを待つしかあるまいが、
それはいつのことだろう。

チームアジアがレベルアップしている間
他のチームが立ち止まって、待ってくれるわけではない。

そういうことを考えると

「どんな状態のマシンでも
 ライダーがその状況に対応して走れるように順応していく、
 ということが狙いです。」
http://www.honda.co.jp/WGP/spcontents2014/asianokaze/08/

という岡田監督の言葉は、なんとも苦しい
チームアジアの台所事情を伝えているとしか思えない。

つまり、ライダーがセッティング変更の必要性を感じて
ピットインしてきたとしても、チームとしては
よいセットアップを見つけてあげることができない。

それよりは、今のセッティングのまま
走り方を工夫してもらう方が良い
・・・・ということだ。

たしかに、近視眼的には
そのほうが良い結果を残せるかもしれない。

しかし、その「結果」というのは、
25位だったのが20位になれた、
という程度の「良い結果」であって
優勝を狙うチームのそれではない。

それに、これでは、チームアジアとしての
データや知見の蓄積につながらないのではないか。

そんなことは百も承知のはずの岡田監督が
このような方針を打ち出さざるをえない、というのは、
チームアジアの置かれた立場や周囲の目が
かなり悪化しているということなのだろうか?

中上がセッティング能力に特に秀でていれば
チームの能力差をある程度補うこともできようが
中上が世界に旅立つとき、師匠の本田監督が
「課題はセッティング能力」と言っていた通り
中上のセッティング能力は
必ずしも他を圧倒して秀でているわけではない。

ともあれ、せめて我々ぐらいは
中上を見放さないようにしよう。

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