2011年10月4日火曜日
Horexの新型バイクが発売延期
ガソリンエンジンの効率を考えると、
まあ、ボアやストローク、圧縮率などでいろいろ違うけど
すごくざっくり言えば、1気筒500ccあたりが
最も高効率であると言われている。
したがって、このあたりが一番トータルバランスに優れた
良いエンジンを作りやすい、とも言えるわけだ。
先日、発表されたホンダの700ccも二気筒というのがミソで
1気筒当たりの排気量をあまり小さくすることなく
省燃費性能に優れたエンジンを作り上げている。
もちろん、
「トータルバランスぅ??そんなモン、クソくらえだ!
エンジンは高回転・高出力で決まりなんだよ!」
という600cc4気筒みたいな馬鹿げたエンジンも存在する。
おっと、それを言うなら、昔は250cc4気筒なんていう
およそサーキット以外では何の役にも立たないエンジン、
・・・などという、馬鹿を通り越してキチガイとしか
言いようのないエンジンも巷にはあふれていた。
とはいえ、あの80年代の狂乱のバイクブームの頃は
むしろ、こういうエンジンが「正義」だったわけだから
およそ「正義」なんてものは、かなりイイカゲンである。
今の正義だって、数十年後にはどうなっているか分からない。
さて、前置きが終わったところで、このバイクである。
昨年、このバイクが出てきた時には
「Horexって、まだあったんだ(爆)」
という感想を持った人もいたかもしれない。
別に隠す必要はない、著者もその一人だ。
歴史は長く、かつてはBMWより大きいメーカーだったという
Horexも、新車を発表するのは実に約20年ぶり。
この20年、どうやって食ってきたかというと
パーツとか、改造車とかで食ってきたらしい。
それが久しぶりに新車を作るぞ!ということで
VWの6気筒エンジンを使って、バイクを完成させた。
が、1200ccで6気筒?
しかも、それだけ多気筒なのに、あまり高回転まで回らない。
しかたないので、スーパーチャージャーなんか搭載して
パワーを絞り出している。
それではいったい何のための6気筒なのか?
エンジニアリング的には、隼やZZR1400のエンジンを
供給してもらって、バイク作った方が良かったのでは?
などと思ってしまう。
もちろん、それでは他社との差別化にならないし、
BMWの6気筒がアメリカですごい高評価を得ていることを
横目でにらんでこのエンジンを選んだのだろうが、
なんだか、6気筒好きのアメリカ市場にすり寄った
いわば市場に引きずられたバイク、にしか見えない。
と、いうことで、発売延期と聞いても
「ああ、そうですか」としか思えないのである。
Horex delays launch of 200bhp blown V6
http://www.motorcyclenews.com/MCN/News/newsresults/New-bikes/2011/October/oct311-horex-delays-launch-200bhp-blown-v6/
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