2018年7月6日金曜日

ハイブリッドPCXは省燃費を狙わず


http://www.honda.co.jp/PCX/performance/

エンジンというのは、
低速ノロノロ運転から高速の全開運転まで
広範囲の運転条件に対応することが
求められていますが、
その全域で高効率運転を実現するのは
絶対に不可能です。

そこで出てくるのがハイブリッドです。

エンジンを常に高効率条件で動かし
低速では余ったパワーで発電して
バッテリーに充電し、
高速で不足するパワーは
バッテリーの電気を利用して
モーターでアシストする。

こうすれば、エンジンだけより
効率を上げることが可能です。

しかし、これには欠点があり、
低速で走ってバッテリーに
充電をする時間がとれないと
ハイブリッドの意味がなくなる。

欧州のように、平均速度が速い場合
バッテリーに充電する機会がなく
燃費はさっぱり改善しない。

このせいで、プリウスは
典型的なガラパゴスカーに
なってしまっています。

この世界的には無意味な
ハイブリッドシステムを
二輪に搭載したところで・・・

と、思っていたら
ホンダは燃費のためではなく
走行性能アップのために
PCXにハイブリッドを積んできました。

電動モーターの特徴は
かなり極端な低回転型。

つまりスタートダッシュに
モーターをアシストで使えば
鋭い発進加速が可能です。

燃費は・・・・どうでもいい(笑)

実際、定地燃費でもWMTCでも
ハイブリッドの燃費は
ノーマルと大差ありません。

街乗りの125ccスクーターにとっては
スタートダッシュこそ全て。

これは売れるか・・・と思いましたが
さすがに価格は
ノーマル34万に対して
ハイブリッド43万。

コスト考えれば無理はありませんが、
ホンダも、本気で売るつもりではなく
技術データ収集のために
あえて販売したのだと思います。

さて・・・だれか買う人います?

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