2018年7月3日火曜日
小説スーパーカブ(強烈な原体験の不足)
少し前に買っておいた
小説スーパーカブを読み終わりました。
普通は「買いました」のすぐ後に
ささっと読んで話題にするところですが、
ちびちびと読んでいたので
買ってからタイムラグがあります。
ネタバレするのは何なので、
なるべく内容に触れないように
感想を述べますと・・・
親なし、友達なし、趣味もなしの
主人公の小熊は、生活の必要性から
スーパーカブを購入します。
しかし、そのせいもあって、
バイクに対する強烈な原体験
というものが何もないまま
カブに乗り始め、乗っているうちに
いろいろと経験を重ね
カブが自分の一部になっていきます。
もしかしたら、クラスメイトの礼子には
その「何か」があったかもしれないけど、
それは明確には語られていません。
オイラが「ばくおん」を
何のかんので読み続けているのは
主人公の羽音が、初めて自分のバイクで
公道を走りだす時のシーンに
「ああ、そうだよ、
バイクに初めて乗った時って、
そんな感じだったよな。」
と強い共感を感じたからです。
それに比べると、
小熊の初走行の印象は薄い、
というより何もない。
もちろん、こういう入り方を
全て否定するものではなく、
たとえばオイラと四輪って
最初はこんな感じでした。
そういうオイラも、後に
アルファロメオ2台を転がすようになり、
一時はバイクより四輪
という時期もあったりしたので、
原体験がすべてではない
というのは理解しているつもりです。
とはいえ、何かあったほうが
オイラは共感できるかなぁ・・・
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