2015年10月15日木曜日

チェーンメンテにおけるグリースの欠点

http://www.didmc.com/mainte.html

さて、チェーンメンテにグリースを使う
ということの続報です。

グリースは、雨にめっぽう強く、
飛び散りも少ないのがメリットですが
唯一の欠点は浸透性がないこと。

そのため、塗布には歯ブラシを使い、
細部への塗布への助けとしています。

これで、最低限必要なOリングへの塗布はOK。
(この件については以下も参照ください)
  ↓   ↓
チェーンへの注油



具体的にいうと、ここの部分ですね。
(冒頭のDIDのサイトから引っ張ってきた絵を
 オイラが加工しました。)

しかし、もう一つ必要なのが「内プレートとローラーの間」

ローラーとブシュの隙間に注油することで、
ローラーの内側に浸透させ、
油膜を形成させる必要があります。


こちらも、具体的にいうと、ここへの注油。

こちらは、①ほど重要ではないけれど
ここも摩耗するといえばするし、
騒音の低減という目的もあります。

しかし、ローラーの内側まで回り込むような浸透性は、
どうやってもグリースには無理です。

ここがグリースの欠点です。

しかし、以前のブログで紹介した
  ↓   ↓
チェーンのメンテに何を使う?

の中で紹介したブログ
  ↓   ↓
ドライブチェーンにエンジンオイルやグリースはよくないのか?

によると、5万キロ乗って、チェーンに問題ないといいます。

ここでも、①の注油の方が重要で
②はそこまで重要ではない、
という傍証になっている、といえます。

もし、②の部分が気になるようなら、
2,3回に1回はチェーンルブを吹くとか
いろいろやってみればよいのではないでしょうか。

3 件のコメント:

緒崎松倉 さんのコメント...

仰るとおりゆるいグリスになり飛散する始末になりました…今はチェーンソーオイルをメインにリチウムグリスはサビ防止用として薄く塗る程度にしております。
注油箇所についてなのですが、自分のCB1100は②の部分にもきちんと注油しないとフロントスプロケあたりから「ギチギチ」という音が消えてくれません。
気になったので色々やってみたのですが、ルブを吹いて浸透すると音は消える。
しかし走行後のチェーンが温かい状態では取り回しで音が出る。
しばらくしてチェーンが冷えると音が消えるという何とも微妙な状態になっております。
封入されているグリスがなくなっているのかなーと少し心配している次第です。

mos さんのコメント...

緒崎松蔵様 ②の部分の潤滑が悪いと、スプロケットと接触するときに音が出る、とDIDが説明してますので、フロントスプロケから音、というのはありうる話ですね。封入されているグリースが無くなっている場合、チェーンの動きが渋くなってくるはずなので、一度、手で触って確認しては如何でしょう。

緒崎松倉 さんのコメント...

ご説明ありがとうございます。納得いたしました。
シールが破れてグリスがなくなっていないかなど確認したいと思います。