2011年11月15日火曜日

日本メーカーが途上国に力を入れるわけ


http://bikeadvice.in/indian-bike-sales-figures-october-2011/

これは、10月のインドにおけるバイクの販売台数のグラフ。
赤が昨年(2010年)、青が今年(2011年)
スズキの今年のデータが無いが、これはちょっとゴタゴタがあって
データが手に入ってないだけ。

まずビックリするのが、台数。
言っておくけれど、この台数は年間売り上げではなく
あくまで10月だけの台数。
もちろん、売れているのは利幅の小さい小型バイクだが
これだけ台数が出れば、得られる利益は半端ない。

1位のヒーローは、ついこの前までホンダとの合弁で
「ヒーロー・ホンダ」という名前で販売していた会社。
インド政府による資本の「非」自由化政策で、
ホンダはヒーローと組んでインド市場に進出したわけだが、
まんまとインド政府の政策は図に当たり、
ホンダは自らの手で、とんだ化け物を作り上げてしまったことになるわけだ。

しかし、ヒーローを別にしても、
日本メーカーの販売台数はそれほど多くない。
トップ3を地元メーカーが占め、ホンダ(HMSI)がようやく4位で、
ヤマハ、スズキにいたっては弱小メーカー状態。

ただし、ホンダとヤマハの販売台数の伸びは地元メーカーを上回り
特に、ホンダの伸びは著しい。
また、ホンダの後ろ盾を失ったヒーローが、今後どうなるかも興味の的。

こういうグラフを見ると、もはや、ホンダやヤマハの敵は、DucatiでもBMWでもない
というのが、よく分かりますね。

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