2011年11月17日木曜日
地味な扱いの耐久選手権
http://www.suzuki-racing.com/img.aspx?OBJ_ID=28833
耐久レースは、スプリントレースに比べ、決して派手ではない。
鈴鹿八耐はちょっと例外的だが、24時間レースでは
それも後半となると、バトルらしいバトルも無い。
ずっと見ていると、退屈になってくるのも
あるいはしかたないかもしれない。
しかし、かつては耐久レースがアツかった時代もあった。
そもそも、アメリカ発のスーパーバイク(SBK)が
市販車改造車両レースの代名詞になる前は
TTがその代表的な存在といえた。
TTというのは、ツーリスト・トロフィー(Tourist Trophy)の略で
レースの形態が現在のようなクローズドされた周回コースで行われる前、
都市と都市を結ぶ公道を使用する都市間長距離移動レース
という形態であったことに由来している。
TTは、主として欧州での耐久レース用に開発された、
市販車ベース・レーサーを追認的にレギュレーション化したもので、
その成立も、名前も、色濃く耐久レースを見据えていたと言える。
パフォーマンスカワサキや、ホンダRCBなどは、
TTの最高峰、TT-F1マシンの走りともいえる。
改造範囲を広く認めすぎたため、コスト高騰を招き
90年代にSBKにとって代わられるが、TTの終焉とともに、
耐久レース自体も注目を集めることが
少なくなっていったように思う。
これは日本だけの現象ではなく、海外でも同じで、
FIMの公式サイト以外、耐久レースに関して
まとまった情報が得られるサイトは少ない。
97年以降15年で11勝と、圧倒的な強さを見せている
スズキのホームページを見てみても
耐久選手権の扱いは極めて地味である。
05年、06年とスズキに乗って二連覇した北川選手のことも
二輪レースファンですら、知らないという人も多い。
こういうのを見ると、もはや耐久レースは
世間から忘れ去られた存在なのかもしれない
とさえ思う。
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