2017年6月19日月曜日

デイビスは転倒が多い・続(ドカ二気筒のメリット)


https://goo.gl/yAnPJN

今日の話は、
昨日に関連した件、というより
昨日の補足みたいな話です。

MotoGPドゥカティは別にします。

市販L2ドゥカティのメリットは、
クランクが短くスリムなL2エンジンゆえ
バンク速度が速い。

一方、デメリットとしては、
前後長の長いエンジンのため
前輪荷重が稼ぎにくい。

そのため、ドゥカティのコーナリングを
極端な言い方で表現すると、
コーナーの入り口では
前輪荷重が残っているうちに
素早くパタンとバイクを倒し、
クルリと回ってしまいます。

そして前輪荷重が小さいデメリットを
メリットに変えるのが出口加速です。

前輪荷重が少ないというのは
後輪にしっかりと荷重がかかっている
ということを意味します。

なので出口加速は、国産SSよりも、
早くアクセルを開け始められ、
早く全開にできることになります。
ドゥカティがタイムを稼ぐのはここです。

前輪荷重が少ないと、
アンダーステアになりますが
コーナー前半でクルリと回って
バイクを出口に向けてしまうので
特に問題はありません。

前輪荷重を高めてしまうと
出口加速のメリットが殺され
その分、コーナー前半の突っこみや、
コーナリング速度で
稼ぐ必要が出てきます。

こうして、ただでさえ鋭いブレーキングで
突っ込む必要が生じているところに
あのフレームレスシャシです。

そりゃまあ、ディビスでなくても
前輪からコーナーに、しかも
転倒寸前の勢いで突っこみますよね。

しかも、その走り方では、
スリムでバンク速度が速いメリットが
あまり生きてきません。

だったらもう四気筒でも
いいんじゃねぇ~の?

現在のドゥカSBKって
こういう状況に陥ってないですかね?

ドカマイスターのブログで
ドカが前輪荷重高めるのは
必ずしもよいことなのか疑問?
と書いてあったことがありました。

ドカマイスターの真意は分かりませんが
ここまで書いたようにオイラも
現在のドカの開発方向には
同じような疑問を持っています。

なので、昔の荷重分布で、
かつ昔のようにトラスフレームで
1199の次世代ドゥカを作れば
まだまだ戦闘力はあるのではないか、
とオイラは考えています。

特に、昨今は速度低下の掛け声のおかげで
高速コーナーは減り、
シケインや低速コーナーが増えています。

そうなってくると、なおさら
パタンと倒してクルリと回り
という走り方が有効ではないのか。

まあ、古いドゥカに乗ってる人間の
懐古趣味という批判は甘んじて受けますが(笑)


P.S.
日曜のレースで
メランドリが勝ちました。

ディビスに隠れて目立ってませんが、
実はメランドリも転倒多いですね。

これだけ転倒が多いと、
1199Rのチャンピオン獲得は
かなり難しいじゃないでしょうか。

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