今週は関東では涼しい日が続いてますが
一方で、西日本ではシャレにならない雨と聞きます。
皆様、ご無事でお過ごしでしょうか。
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さて、雨が続くと、災害の他に問題になるのが「錆」
錆対策としては、いろいろな方法があるが、
その一つに「めっき」がある。
めっきとは、錆びやすい鉄などの表面を
別の金属により被覆する方法を指す。
錆対策でよく用いられるのが溶融亜鉛めっき。
亜鉛というのは、
1.表面が酸化されることで保護被膜を作り、
それ以上の錆の発生を止める。
2.自らが酸化されることで、鉄が錆びるのを防ぐ。
(犠牲防食作用)
という二つの作用があり、かつ安価なので
広く使われている。
バイクの各パーツにもめっきは広く使われているが、
バイクの場合は見た目を重視して、装飾用クロムめっきが多い。
(クロムめっきにはニッケルが使われており、
ニッケルはかなり有用な金属なので
リサイクルの要請もそれだけ高い。)
しかし、このようなめっき被膜と言えど完全ではなく、
次第に腐食が進み被膜が薄くなっていく。
クロムメッキの耐用性についての資料は
みつからなかったので、
亜鉛メッキで話を進めることにしよう。
めっきの耐用年数は膜厚が厚いほど長いが
一般的な亜鉛めっき(55mg/cm2程度)の場合は
40年から100年程度が耐用年数と言われている。
(クロムめっきも大雑把には25~40年と言われている)
40年から100年と、かなり開きがあるのは
環境によって耐用年数が異なるからで
田舎に比べ、都市は工場や自動車などの
排ガスに暴露されるので、耐用年数は短くなる。
高度成長時代には、
都市の大気もかなり汚かったため、
めっきの耐用年数が15年未満
なんてこともあったらしい。
しかし、もっとも悪影響を及ぼすのは
なんといっても海水。
海岸地帯は、どうしても海風の影響で
めっきの腐食が進みやすくなる。
一般には海岸地域と言えど、
25~50年ぐらいの耐用年数はあるものだが、
場合によると4,5年でダメになるほど
腐食が激しいことがあるという。
バイクに使われるクロムメッキも
この例に準ずる。
めっきというと、素人目には
ちゃんと施工しさえすれば、
半永久的とはいわずとも
かなりの長期間もって当たり前と思いがちだが、
海水の影響というのは、やはり大きいようだ。
日本の場合、海風を完全にシャットアウトする
というのはほぼ不可能なので、
住む環境によっては、
「めっきのメンテナンス」ということも
考える必要があるかもしれない。
参考
http://www.jlzda.gr.jp/mekki/pdf/youyuu.pdf
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