たぶん、このブログでは紹介したことがないので
この話題に触れてみたい。
データは、以下の団体がまとめたものを用いた。
日本自動車工業会
http://www.jama.or.jp/
全国軽自動車協会連合会
http://www.zenkeijikyo.or.jp/
この図は1960年代から現在に至るまでの
排気量別二輪車の保有台数のグラフである。
念のために繰り返しておくと
原付1種 :50cc以下
原付2種 :51~125cc
軽二輪 :126~250cc
小型二輪:251cc以上
251cc以上を小型二輪と呼ぶのは
明らかに問題ありで、このブログでは
中大型と呼ぶことにしている。
が、今回はグラフを直すのを忘れて
小型二輪のままにしてるので
そのあたりはご容赦を。
ただし、上の図では原付1種の数字が大きすぎて
それ以外が分からないので、縦軸の縮尺を変更し
原付1種以外をグラフにしたのを載せてみた。
これによると、原付1種が台数を大きく減らし、
現在でも減り続けているのに対して
それ以上のクラスでは、むしろ順調に増えているのが分かる。
減少一方だった原付二種も
2000年ごろから増加に転じた。
また、販売台数でも同じことが言える。
同期間における販売台数のグラフがこれ。
50cc以下の原付1種は、
四輪免許のオマケとしてついてくるので、
台数は減少を続けているとはいえ、
今でも、販売の主力だというのがわかる。
ただ、二輪販売台数に占める原付1種の割合のグラフを見てみると
これがそのグラフで、保有台数、販売台数ともに
年々原付1種は減少を続けており、2013年は
販売台数で51%と、ついに50%目前まできた。
高度成長時代を除くと、50ccが常に多数、
つまり50%を切ったことはない。
50ccというのは、四輪免許を取ると
おまけでついてくる原付免許で乗れることから
手軽さがうけて、これまでは販売の中心だったが
一方で議論を呼ぶ30km/h規制など
様々な問題も指摘されている。
本来のあるべき二輪市場の姿からすれば
50ccばかり売れているというのも
先進国としては、かなりいびつな姿である。
これは、2000年以降の51cc以上のバイクの販売台数を
グラフにしたもの。
「現在は第三次バイクブーム」と、
どこかの役員が発言した事が話題になっているが、
確かに、昨年は51cc以上全クラスで台数が増加している。
しかし、リーマンショックや東日本大震災前の
2000年代の数字と比べると、
軽二輪も中大型(小型二輪)も
まだそのレベルまで回復しておらず、
「ブーム」というにはまだ弱いことが分かる。
これらのバイクの販売台数が、
減少を続ける50ccに肩を並べ、追い越すようになれば
日本のバイク市場もようやく成熟化ということになるのだろう。
まずは、2014年の販売台数で、51cc以上が
5割を超すかどうかに注目したい。
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