2014年8月21日木曜日

ジェットエンジンのバイク







ジェットエンジン(=ガスタービン)の特徴を
一言でいうと、小型・軽量、これに尽きる。

1000ccエンジンと同じ出力が
手で持てるサイズと重量で実現できる。

燃費でレシプロエンジンに劣るにも関わらず
航空機の世界でジェットエンジンが広く使われているのは
この特徴のおかげである。

しかし、このジェットエンジンが
自動車やバイクに採用されないのはなぜか?
というと、過渡応答に劣るためである。

つまり、アクセルを開けてもすぐに加速せず
「もわぁっ・・・」という感じでしか加速しない。

また、アクセルを閉じても
なかなか出力が下がらずに、
いつまでもズルズルと進み続ける。

戦闘機などではこの特性を補うために
アフターバーナーを採用して
過渡応答の悪さを補っているが
アフターバーナーは「燃料を垂れ流している」
と陰口を叩かれるほど、燃費が極端に悪い。

自衛隊のF15戦闘機を例に挙げると
アフターバーナーを使わなければ
数時間楽勝で飛べるはずが
アフターバーナー全開で飛ぶと
わずか15分ほどで燃料タンクが空になる。

小型軽量というメリットがありながら
ジェットエンジンがバイクや車に採用されないのは
こういうデメリットを解消できないからである。

しかし、そうは言っても軽量・小型で高出力
という魅力に取りつかれた人間はいる。

有名なところではY2Kというバイクが
ジェットエンジンを採用して話題になった。

しかし、ストレートでアクセル全開にする以外
まったく何の取り柄もないバイクであるため
地元アメリカでさえも
「あんなモノはバイクじゃない!」
と酷評する声が多かった。

Y2Kについてはこちら
↓   ↓
http://www.marineturbine.com/motorcycles.asp

上の動画は、そのジェットエンジンのバイクを
個人(?)が作ってしまった、という例。

ジェットエンジン自体は、模型飛行機用など
個人でも買うことは不可能ではない。

ただ問題は日本の道交法が相手だと、
公道登録は難しいという点。(><;;)

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