2014年8月18日月曜日

Moto3の最低年齢緩和

http://www.asphaltandrubber.com/motogp/quartararo-rule-moto3/

現在、ワールドMoto3は16歳以上という年齢制限がある。
しかし、スペインMoto3チャンピオンに限り
16歳に満たなくても世界デビューができるようになった。

今回のグランプリコミッションの発表では
この他にスターティング・グリッドに関する変更と
テクニカル・レギュレーションに関する変更も
発表になっているが、興味のある方は
以下の引用先を見てもらうとして
  ↓   ↓
http://www.motomatters.com/news/2014/08/17/gpc_introduces_the_quartararo_rule_minim.html

ここでは、Moto3の年齢制限について
話題にしたい。

年齢制限が緩和されるのは、
あくまでスペインMoto3チャンピオンのみで
他の国のチャンピオンには認められない。

現在、スペイン選手権はFIMの後援を受け、
準国際レース的な扱いを受けており、
実際に各国から有力選手が集まっていて
レベルも高い。

それゆえの特別待遇なわけだが、
この規定には他の理由もある。

今年、スペインMoto3でトップを走るのは
フランス人のFabio Quartararo。

スペイン企業であるドルナは
当初、スペイン人ライダーの増加を歓迎していたが
昨今では、MotoGPが世界選手権と言いながら
「スペインの、スペインによる、スペインのための」
レースになりつつあることに、さすがに危惧を覚えている。

そのため、昨今では、従来とは態度を反転させ、
非スペイン人ライダーの発掘に力を入れている。

この目的に従い、すでに事実上の世界への登竜門
となっているスペイン選手権をFIM後援として、
外国人ライダーの支援を進めている。

その甲斐あって、今年のスペインMoto3で
活躍するのが、非スペイン人Fabio Quartararo。

このため、今回のルール改正は
「Quartararoルール」と裏では言われている。

才能豊かなライダーが世界に出ていくことは
もちろん異論はないのだが、
しかしその一方で、ライダーの低年齢化が進みすぎ
幼いころからレースをしていないと
世界への扉が事実上閉ざされてしまっているのは
本当にこれでいいのだろうか?
という感じもしなくはない。

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