この本を「バイクツーリングの本」だと思って
読んでみたものの、「つまらない!」などと
書いてあるブログを2,3見たけど、
でも題名にツーリング本なんて
どこにも書いてないよ?
この本は電気ショック療法で記憶を失くした男の、
バイクでの実際の旅と、魂の旅とをオーバーラップさせて
話が進んでいく。たしかに、何日もツーリングしていると
だんだん頭の中がリセットされて、禅僧が座禅するときの
心境に近づいていくような感じはある。
で、内容だが、「現代」が置かれている問題点の追求はわかる。
最近読んだ中沢真一の主張と似てる部分もなくはない。
そして、それがギリシャ哲学に由来することも面白く読めた。
が・・・「クオリティ」って言葉が出てくるのは
ちょっと唐突で面食らう。ま、最後の方まで読んでいくと
なんとなく納得できるのだけど。
「バイクの修理技術とクオリティ」については
現在のオイラには、今さらな内容だった。
いろんな意味で、大学生のころに読んでいれば・・・・
という本だった気がする。
ただ、日本語版が出たのはかなり後なんだよねぇ。
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