火花点火のガソリンエンジンは火炎伝播速度が有限であるため、
ボアにも一定の限界があるが、
ディーゼルエンジンだと、その手の制約とは無縁。
舶用エンジンだと、ボアが80cmくらいあるような
超ビックボアエンジンもある。
圧縮比も高いし、ポンピングロスも無いので
トルク、特に低速トルクは非常に大きく
また、燃費も圧倒的に良い。
しかし、これが小型エンジンとなると
ディーゼルのメリットを生かせず、
重いだけで馬力の無いエンジンとなってしまう。
このため、ディーゼルエンジンのバイクというのは
あまり存在しない。
比較的有名なモノとしては
ロイヤルエンフィールドのバイクにスバルの汎用エンジンを
搭載したエンフィールド・ロビンというのがあるが、
200kgの車重に10馬力あるかどうかという、
かなり低性能のものしかない。
しかし、軍隊となると話は別。飛行機はジェットエンジンだし、
戦車をはじめとする車両はみなディーゼルエンジンなので
ガソリンなんて燃料は使わない。
たとえば、写真のこのバイクHDT M1030だけど
カワサキのKLR650をベースに、水冷670ccエンジンを搭載し
33馬力で、最高速度は152km/h。
燃費データはないが、90km/h走行の場合
無給油で650キロを走り抜けることが可能。
これ、米海兵隊では使われているらしいけど
自衛隊では、普通のXR250RとKLX250Rを使っている。
個人で買えるのかな?と思ったが
現在は軍用のみだとのこと。
ちょっと、どんな感じなのか興味があるだけに残念。
HDT
http://www.hayes-dt.com/home.htm
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