今回のMotoGPブルノは、
Moto3、Moto2は、最初から結末が見えていた。
Moto3では、まだ路面が濡れている状態でレースが始まったため、
雨に弱いヴィニャーレスは、最初のうち後方に沈み、無理をする必要のないコルテセは、それに付き合って巡航。
隙を見て順位を上げるが、優勝する必要はさらさらなし。
・・・・と、誰もが思った通りの展開になったし、
Moto2では、例によって「金曜日の男」エスパルガロは
決勝では勝てなかった。(混戦になったのは意外だったが。)
しかし、MotoGPクラスで、「混戦に弱い」ペドロサが
ロレンソを最終コーナーで破ると予想したものは少なかったのではないか。
「混戦に弱い」というペドロサの評判は、
体が小さいため、ブレーキングでの安定性に難がありブレーキ勝負ができないところに理由がある。
今回のレースでペドロサは、最後の登りを利用して
ストレートのうちに前に出て、ロレンソをパスする作戦に出た。これがずばり成功して、ラインの交錯があったのち、
最終コーナーを立ち上がったのは、ペドロサの方が先だった。
とはいえ、依然としてペドロサが純粋にブレーキ勝負で
前に出られたわけではない。レース中盤で、ブレーキングでロレンソをパスした時は
ロレンソは、(まだ中盤であるため)明らかに無理をせず
ペドロサを先に行かせたものである。
ただ、今回のレースで明らかになったのは、
ペドロサは軽量であることの利を生かし、前のコーナーで立ち上がり重視のラインを取って、
ストレートのうちに前に出てしまえば、
混戦で勝利することが出来るかもしれないということだ。
ただし、今後ライバルたちは
登りストレートでペドロサに背後につかれそうなときは徹底してマークすることが予想される。
今回の勝利だけで、ペドロサが「混戦に強く」なった
と言い切るのは早計だと思う。
写真は以下から
http://www.motogp.com/ja/news/2012/Dani+Pedrosa+reviews+Brno+Race
2 件のコメント:
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
>職務経歴書の見本さん
ご訪問ありがとうございます。
またよろしくお願いします。
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