2012年5月5日土曜日

F25R29理論の総括


この話は以下の続きです。
F25R29理論、その後
バイカーズ・ステーションのF25R29理論を試す

さて、今日はリヤを9mm上げて、タイヤ直径が小さくなった効果を消し
F25R29理論を確かめてみることにします。

リヤを上げたことで、F25R29による軽快感の優位性は消えました。
なので、やはりあの軽快感はリヤが下がっていたのが原因です。

もちろん、一般的に空気圧を上げると倒しこみは軽くなりますが
粘っこいハンドリングのバイクを倒す術を知っていれば全く問題なし。
少なくとも、自分はF230kPa R220kPaでも
「重い」とは思いませんでした。

そうすると、あとは走らせ方の問題です。
タイヤをつぶすイメージで走るのか?
剛性が増したタイヤに乗っかって走るのか?

何言ってんの?という人もいるかもしれないので
一般論で言いましょう。

タイヤの圧を上げると、タイヤ剛性が上がり
結果としてねじれ変形の抵抗力が増加します。
そのため、単位面積あたりのグリップ力は良くなります。

ただし、接触面積は逆に減ってしまうので
トータルのグリップ力は相殺されてしまいます。

空気圧を上げて、特に感じるのが、
たとえばコーナー立ち上がりにおいては、
リヤの剛性が上がったため、タイヤ変形の間がないこと。
そのため、アクセルを開けると、すかさず加速態勢に移ります。

一方で、低めの空気圧だと、一瞬、タイヤがつぶれて
接触面積が増え、グッと踏ん張る感じが伝わってきます。

どちらの感覚が好きか、という程度の問題のような気がします。
(サーキットなら、タイムで比較すればいいんでしょうが・・・)

そもそも、タイヤの側面の表記を見ると
フロントもリヤも荷重テストは290kPaで実施しています。
と、いうことは、「タイヤメーカーの想定するエア圧」
なるものはフロントでさえ290kPaということになるはずなんですが、
バイカーズステーションはなぜフロントは250kPaと言っているのでしょう?

ともあれ、自分が乗っていて楽しいのは
F230kPa、R220kPaなので、次からはこの圧ですかねぇ・・・

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