MotoGP第三戦ポルトガル、Moto2クラスでは
最終ラップ、マルケスとエスパルガロによる
緊迫のトップ争いが演じられた。
しかし、この戦い、最初からマルケスの方に分があった。
TV解説の青木氏もコメントしていたが、
エスパルガロはフロントタイヤをレース中盤までに使い切ってしまい、
後半は滑るバイクをだましだまし乗っているような状態だった。
そのため、コーナーの突っ込みでも
エスパルガロはマルケスよりも早目にブレーキングせざるを得ず
なかなか主導権を奪う事が出来ずにいた。
このような状態で、マルケスに遅れることなく
追従できたエスパルガロは、確かに速いのだとはいえる。
しかし、最終ラップ、そのフロントタイヤで突っ込み勝負をしかけたところで
限界を越えたマシンが暴れ出し、勝負はあっさりと終わった。
エスパルガロの敗因は、ブレーキングミスというよりは
レース終盤までタイヤを持たせることが出来なかったことにある。
一見、好敵手に見える二人だが、
実際の両者の差は、かなり大きい。
ところで、エスパルガロといえば、
日本の中上選手がスペイン選手権時代に
(マシンの性能差はあったとはいえ)
まったく歯が立たなかった相手である。
80年代のバイクブームの時代はともかく、
つくづく、世界の壁は厚いと言わざるを得ない。
写真は以下から
http://www.crash.net/motogp/race+report/179373/1/moto2_marquez_snatches_thrilling_estoril_victory.html
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