2011年3月26日土曜日

SBK:チェカはいつまで勝てるか?


MotoGPでメタメタなDucatiだが、
SBK第1戦フィリップアイランドは
Ducatiのチェカがダブルウィンで飾った。

と、いっても、Ducati本体はSBKから撤退しており、
チェカのバイクは、昨年と大きな違いがない。

つまり、他メーカーの2011年型マシンの熟成が
まだ進んでいない初戦のうちに
熟成の進んだ2010年型マシンで勝ってしまっただけ。
第二戦ドニントンのフリー走行でも調子よさそうだが、
チェカがこのまま勝ち続ける保証はない。

それどころか、前回のチェカの優勝が
Ducati二気筒マシンの最後の栄光になるかもしれない。

四気筒メーカーの数は多く、その開発費の合計は膨大。
そのため、四気筒バイクの進歩はすさまじい。
ヤマハのクロスプレーン・クランクのような
新たな技術の導入も進んでいる。

一方で、二気筒、特にLツインと呼ばれる
Ducati独自のエンジンと、それを搭載するシャシの研究は
Ducatiしか行っていない。

この差はとんでもなく大きい。
だというのに、今やDucatiの開発リソースのかなりが
MotoGPマシンの開発に費やされている。

ご存知の通り、現在単気筒のスポーツバイクは
ほぼ死滅している。

あの「ロードボンバーIX」の
設計者である島英彦も述懐しているが、
当時はまだ四気筒の完成度が低かったので
「ロードボンバーIX」にも立つ瀬があった。
でも、今となっては、少なくともサーキットでは
もはや四気筒マシンに手も足も出ない。

単気筒はモタード・レースで脚光を浴び、
現代の単気筒スポーツとして
蘇ったと言ってよいが、
Ducati二気筒には、「テイスティ」路線以外に
生き残る道はあるのだろうか?

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