2013年10月22日火曜日

エンジンオイル研究の現状

ガソリンの燃焼については
ずいぶんいろいろなことがわかってきたが、
エンジンオイルのほうは、
まだまだ分からないことのほうが多いらしい。

たとえば、そもそも摩耗そのものが分かってないという。

エンジンの内部では、油膜が保持できているときは
流体潤滑状態といい、基本的には摩耗は起こらない。

しかし、油膜が切れて境界潤滑状態、
もしくは両者の中間の混合潤滑状態になると
摩耗が発生し、ひどい場合には焼き付きに至る。

この境界潤滑が、まだ分からないことだらけで
おかげで正確な摩耗の予測も難しいという。

そもそも、実験をしても、データがばらつくため、
なかなかきちんとした理論の構築に至らない。

困ったことだが、それが現状であり、
まだまだ性能向上の余地がある、とも言える。

たとえば、ガソリンについては
「あっと驚く性能の添加剤」なんてものは存在しないが
エンジンオイルについてはまだ出てくる可能性がある
ということだ。

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