さて、交通事故云々で、
あまり面白くない話が続いたので
ここらで全然違う話をしようと思う。
といっても、MotoGPは
マルケスチャンピオンでほぼ決まってるし
SBKはTV放送があるまでまだ見ていないし、結果も知らない。
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諡(し、おくりな)というのは、
貴人の死後に奉る名のことをいう。
仏教徒の戒名も諡(おくりな)の一種と考えてよいが、
出家した時に俗世間から離脱するためにつけるもので
当初は生前につけるのが一般だった。
昔、オイラが最初に自分のマシンを買うとき、
納車までの日々でいろいろ考えたのが
諡(おくりな)を贈ろう、ということだった。
上でも書いた通り、諡(おくりな)とは死後に贈る名前だが、
その言葉を思えばそいつと過ごした日々がありありと浮かぶような
そんな言葉を、今のうちから諡(おくりな)として考えておこう。
だから、それは諡(おくりな)ではあるが、
そいつとどう過ごすかを今から決意表明として決めておくのだ!
なんてことを考えたのだった。
なんで、そんな回りくどいことをしようとしたかというと、
バイクや車に名前を付ける人というのは良くいるが
しかし、バイクや車を名前で呼ぶというのも
なんだかバカっぽい・・・と当時のオイラは考えたのだった。
にも関わらず、自分の気持ちをどこかに残しておきたい、
そういう気持ちだけはあったのだろう。
昔のオイラにとって、バイクや車を買うというのは
今のオイラにとってよりも、もっと大きな出来事だった。
だから、ハンコを押して、実際に納車されるまでは
今なんかよりも、もっといろんなことを考えながら
過ごしていたものだった。
諡(おくりな)なんていうのもそんな日々の産物といえる。
たとえば、いくつか例を挙げると
AR-80:『昨日、何時間生きてましたか?』
・・・これは、デパートのポスターのキャッチコピーから
スターレット(四輪):『一瞬だけど、確かに、夢を、追い越した』
・・・こいつは、エプソンのCMから
DJEBEL200:『ガッデム!』
・・・新谷かおるのマンガの表題
なかには、諡(おくりな)だけじゃなく、
テーマ曲まであるバイクもある。
ZZ-R250は、赤い狩人/ガラス越しに消えた夏
と、二つもテーマ曲を持っている。
赤い狩人
http://www.youtube.com/watch?v=FsB_dUQ0QTM
ガラス越しに消えた夏
http://www.youtube.com/watch?v=xblI4KGAmAQ
10代、20代の頃ってのは、基本馬鹿な事をするけれど、
なんとなく、諡(おくりな)は今も続けている。
ドカSSとか、CB1100にも考えているけれど、
こいつらはまだ、オイラのもとを去っていないので
まだ今は秘密にしておく。
ところで、諡(おくりな)のメモを見ていて
ふと気が付いたことがある。
1978年の映画『野生の証明』のテーマ曲である
「戦士の休息」という歌を覚えているだろうか?
戦士の休息
http://www.youtube.com/watch?v=iVgJ4DrEYrw
その歌詞に
「男は誰もみな無口な兵士
笑って死ねる人生
それさえあればいい」
というのがあり、当時、中学生だったオイラは
すごくカッコよい、と思ったものだった。
死ぬなんて、かなりビビる事なのに
笑って死んでいくなんて、
そんな境地にいつか到達したい
そう思ったものだった。
そこで、四輪だが、アルファロメオに
「笑って死ねる人生それさえあればいい」
なんて諡(おくりな)を贈ったりした。
・・・・・・だか、いいかげんオッサンになったオイラからすると
笑って死ねる人生って、それこそ最高の人生じゃねーか!
「それさえあればいい」って、そんな人生送れたら
そりゃ、他には何もいらないに決まってるじゃねーか!!
と、あの頃とは全然違う感想を持ってしまうのだ。
そんな風に、こき下ろしてはみたけれど、
でもこのトシになると、今から目指すべき、かつ目指せるものって
『笑って死ねる人生』だけなのではないかとも思う。
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