その2、ではCB1100についてちょっとした考察をしてみた。
こういうバイクを作り上げるのに
ホンダはバイクの基本構造から
きっちり検討を重ねてきたのだと思う。
ホンダのネイキッドといえば、CB1300。
操安性をはじめとする種々の要素を
高次元でまとめあげた、高い完成度を持つバイク。
普通なら、その1300のシャシに空冷エンジンだけ乗せて、
「オジサン・ホイホイの出来上がり」
としてしまえば、開発費も安く済んだはず。
でも、ホンダはそれではCB1100のコンセプトを実現できないと
シャシの基本設計から変えてきた。
代表的なものが、CB1300よりも寝たフロントフォーク
そして、あえての18インチホイール。
そのおかげで、バイクが人を急かさない
あの乗り味が実現した。
CB1300というのは、どんな乗り方をしても、
それなりに応えてしまうところがある。
よく言えば「懐が深い」ということだけど、
悪く言えば、主張が何もない、印象の低いバイク
ということになる。
たぶん、自分が買ったのがCB1300だったら
今のようにゆったり走ることはなかっただろう。
ライダーの性格まで変えるとは
まさに恐るべきバイク。
CB1100に乗ってみてホンダの技術と執念を感じた。
ホンダのバイクなんかつまらない、と
散々書いてきたけれど、こいつにはさすがに脱帽です。
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