笑みを浮かべるストーナー、こわばった表情のロッシ。
この二枚の写真が、今回のテストのすべてを物語っている。
そんなストーナーが、去年まで乗っていたドゥカティについて語った。
「ドゥカティに乗るには、他とは違うことをしなきゃいけないんだ。
コーナーに飛びこむときは、常に無理をする必要がある。
ドゥカティを速く走らせるには、アグレッシブになること。
ブレーキングはギリギリまで遅らせる。その結果、危険は伴うけどね。」
「セパンでRC212Vに乗ってみたけど、何をするにもソフト。
去年まで、ホンダやヤマハを追いかけているときに、
一体どうやったらあんなラインで走れるんだろうって思っていたけど、
今、そのラインで走ってる自分がいるよ。
しかも、ドゥカティでは、セッティングはその都度、大幅な変更が必要になるけど、
ホンダはちょっと手を加えるだけで良いんだ。
何もしないでも超イージーにタイムが出るよ。RCVに乗れば乗るほど自信が湧いてくる。
開幕が待ちきれないね!」
一方、ドゥカティに乗ったロッシは・・・
「以前とは違うライディングスタイルが必要になる。
このマシンは、500ccみたいに乗るべきなんだ。
あまり長いことバンクしていてはだめで、コンパクトに回り、
早目にマシンを立ててアクセルを開けるように走るんだ。
以前のヤマハのコーナリングは忘れないとダメだ。
構造面での哲学にしろマシン自体の特性にしろ
日本車とは全然別個のマシンなんだから。
僕達はドゥカティの長所を利用して、
短所の方をできるだけ少なくしていかなければならない。」
そうやって四苦八苦しているロッシを見る他のライダーの視線
と、いうことで、ドヴィチオーゾのコメント
「ロッシの後ろについて1周走ってみたけれど、
マシンが簡単に曲がってくれないって感じで、
コーナー出口で大回りしている。
そんなヴァレンティーノなんて、僕は初めて見たよ。」
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