2022年1月14日金曜日

アルミ合金の難しさ

 


https://response.jp/article/2021/12/21/352481.html

 

現在、我々の身の回りにある金属は

全て合金と言っても間違いありません。

 

合金というのは、そのものズバリの

純粋な金属ではなく、混ぜ物をしている

ということです。

 

たとえば「鉄」をとりあげても

鉄100%は実は脆くて使い物にならず

炭素を混合して「鋼」にしています。

 

現在では、その用途に応じて

「鋼」にさらに微量の混合物を混ぜて、

性能の強化を図っています。

 

実際にどんな混合物を混ぜてるかは

オイラは金属の専門家ではないので

分かりかねますが、特にアルミ合金は

混ぜ物によってものすごく性能が変化するので

技術屋にとっては面白い部材である

と言われています。

 

日本メーカーがアルミツインスパーに

移行する中、ドカやKTMが長いこと

鉄材によるトレリスフレームを採用していたのは、

生産台数が少なかったこともありますが、

アルミ合金の知見が乏しかったから。

 

(トレリスフレームの欠点は

溶接個所が多いので、熟練工の腕によって

性能にばらつきが出やすいことです。)

 

まあ、そうこうしているうちに

鋼の技術革新も進んで、

アルミより優れた鋼材が出現したりして

カワサキのH2みたいに、あえての鋼材フレーム

なんてものも出てきていますが。

 

上の記事には、ヤマハのアルミ合金担当者の

インタビュー記事が出ていますが、

以前だったら、アルミの担当者なんて表に出したら、

良い引き抜き対象として見られたので

メーカーとしては絶対に不許可だったでしょう。

 

この記事が出たということは

アルミ合金の知見もずいぶん各メーカーに

広がったということなんだと思います。

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