http://blog.motorcycle.com/2013/12/16/motorcycle-category/cruiser/indian-motorcycles-heading-um-india/
アメリカ先住民族のことを「インディアン」と呼ぶことが多い。
これはコロンブスがアメリカを「発見」した時、
新大陸ではなく、インドに到着したと思った、
ということに端を発しており、
本来の言葉の意味からすれば、おかしな呼称である。
現在では彼らを「ネイティブアメリカン」と
呼ぼうという動きがあるが、
当のアメリカ先住民族の間には
白人が過去の不正行為から目を背けて
「先住民」という曖昧な表現の中に埋没させ、
問題を隠ぺいしようとしているとするものだ、
と、この名前に反発があり、
自らを「インディアン」と自称する
という動きもあるのだから少し面倒である。
なんにせよ、アメリカの二輪メーカー
「インディアン」が健在だったころは
このような呼称問題はなく
アメリカ先住民族=インディアン
ということに、誰もが疑念を持っていなかった。
しかも、「インディアン」のバイクが
非白人国に輸出されることも少なかった。
時代は下って、2013年。
インド二輪市場の成長は著しく
先進国の二輪メーカーは
争ってインド進出を果たしている。
ポラリスが命名権を買い取って
復活した新生インディアンも例外ではなく、
このたび、インド上陸を発表した。
インド子会社の名前は
「インディアン・モーターサイクル・インド」
奇妙な名前になってしまったが、
いまさらどうしようもない。
名称の問題があるせいか(?)
インディアンのインド上陸は
あまり本格的なものにはなりそうもない。
というのも、
ハーレーですら低排気量モデルを用意する
というのに、インディアンは
先進国と同じラインアップのまま
インドで販売を行うのだ。
これでは大半のインド人には手が出ない。
正真正銘の「インド人」が
インディアンの乗る姿は
あまり見かけることはできなさそうだ。
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