http://www.crash.net/motogp/news/195878/1/marquez_fastest_on_2014_honda_standard_ecu.html
マルク・マルケスがサンマリノGP後のテストで
スタンダードECU搭載のホンダRC213Vで
最速ラップを刻んだことが話題になっている。
スタンダードECUでも速いなら
より多くの燃料を使え、エンジン使用数も多いほうが
マルケスにとっては有利ということになる。
理系の人間として過ごしてきたオイラが
数学や現代科学に対して持つイメージを簡単に言うと、
「数学は凡人が天才に対抗するための武器である」
もしくは
「数学とは凡人が天才を理解するための道具である」
と、言い換えた方が正しいかもしれない。
(まだ「天才に対抗」まではできていない・・・・)
電子計算機、いわゆるコンピューターとは
よく「高等な馬鹿」と言われる。
単純な命令しか受け付けず、それを演算速度の速さで
補っているコンピューターは、
まさに現在科学の申し子であり、
これが「人工知能」なんてモノに進歩するのは
いつのことになるか想像すらつかない。
「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
で描かれた人間に近いアンドロイドなど
現時点では夢のまた夢というほかない。
米空軍の初期のステルス機であるF117は
航空力学的にありえない形をしていたため
電子制御で安定した飛行を可能にしたが、
しょせん、不安定な機体を、無理矢理
「高等な馬鹿」に制御させているに過ぎないため
敵と空中戦を行うような複雑な飛行が出来ず
戦闘機としては使えなかった。
また、チェスの世界王者と計算機の対決は
ずいぶん昔に計算機の勝利に終わっているが、
チェスの場合、将棋と違って
取った敵駒を自分の駒として再利用できないため
将棋よりも展開がはるかに単純で、
プログラムが作りやすかったという側面がある。
(将棋で計算機が名人を負かしたという話はまだ聞いていない)
F117の時代から計算機の演算速度は飛躍的に向上し
かつ、コストも大幅に低下したため、
いまや、MotoGPにおいても電子制御が用いられているが、
しょせんは「高等な馬鹿」のやること。
マルケスやストーナーのレベルに達するには
まだ演算速度が大幅に足りないか、
もしくはマルケスやストーナーに
数学やプログラミングを学習してもらい
凡人(=エンジニア)にも分かるような表現で
自分が何をしているかを語ってもらうほかあるまい。
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