マルケスとロレンソの激突事件で、その他の話題が
完全に忘れ去られた感のあるスペインGPだが、
Moto2では中上とエスパルガロが表彰台を巡って
デットヒートを演じた。
最終的には、中上が姿勢を乱したすきに
エスパルガロが前に出て僅差で表彰台を獲得し、
中上は敗れたことになるのだが、
それでも、中上の成長を感じ取った者も多いだろう。
今を去ること、2006年のスペイン選手権。
当時まだ中学生だった中上は
破竹の勢いで全日本GP125まで駆け上がると同時に
MotoGPアカデミーに合格し、その一環で
スペインGP125に参戦した。
国内ではほとんど無敵に近かった中上だが
世界中から新鋭が集まるスペインGP125では
世界の壁の厚さに、完全に跳ね返されてしまった。
優勝争いに絡むどころか、トップと遠く離れた
中段以降のグループの中で中上がもがいていた時、
同じスペインGP125で全戦優勝を遂げ、
華々しく世界GPに旅立っていったのが
誰あろう、ポル・エスパルガロだった。
当時、エスパルガロの頭に、「ナカガミ」
などという単語は存在しなかったはずだ。
それから7年、中上とエスパルガロの差は
ここスペインで、わずか0.2秒まで縮まった。
次戦こそ、あと0.2秒を手に入れてほしい。
写真は以下から
http://www.motogp.com/ja/photos/2013/Takaaki+Nakagami+Italtrans+Racing+Team+Qatar+QP
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