2012年4月5日木曜日
ラスコルツに幸あらんことを!
何年か前のこと。
今も似たようなものだが、その頃カワサキはMotoGPでもSBKでも
ビリに近い方をヨタヨタと走り、かつて"グリーンモンスター"
と言われた面影はどこへやら、緑亀などと揶揄されるほどだった。
そんな中、突如、SSクラスで、あるカワサキライダーが
トップ争いを演じ、メディアは「カワサキが上位を走ってるぞ!」
と、好奇の視線を向けた。
だが、そのライダーの速さは本物で、やがて
「カワサキが・・・」という好奇の視線は消えていく。
そのライダーこそ、ホワン・ラスコルツである。
やがて、ラスコルツは活躍を認められ
SBKカワサキ・ワークスチームから念願のSBKデビューを果たす。
上り調子のSBKカワサキワークスの象徴的存在、
それがラスコルツであった、と言っても過言ではない。
だが、今年度のSBK第二戦、イモラの後のテストで
ラスコルツは転倒し、深刻なダメージを負ってしまう。
事故の詳細は不明だが、トサコーナーを立ち上がった先の
ストレートでコントロールを失いクラッシュしたらしい。
事故の時、ラスコルツは5速220km/hで走っていたらしい
ということが、切れ切れに伝わっている。
イタリアの病院に搬送されたラスコルツの容体は不明のままで
様々な憶測が乱れ飛んでおり、確定的なことは分からないままで
著者も静観していたのだが、このたび
カワサキよりプレスリリースがあった。
イタリアの病院で手術を受けたラスコルツだが、
手術は無事成功したものの、脊髄の損傷は手の施しようが無く
また、生命の危機も去ったわけではないようだ。
今後は、故国スペインの病院に搬送され
さらなる治療を受ける。
一昨年の富沢、昨年のシモンチェリに続き、
またも重大事故が起きてしまったが、
せめて、今後のラスコルツの人生に幸あれ
と、願うばかりである。
写真は以下のサイトから・・・
http://www.motorcyclenews.com/MCN/sport/sportresults/World-Superbikes/2012/April/apr0512-lascorz-recovering-in-barcelona/
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