2016年7月4日月曜日

MotoGP:『安全は言い訳に過ぎない』は言い訳に過ぎない



http://itatwagp.com/2016/07/03/motogp-4071/

以前、F1を見ていた時、肉眼でも分かるほど
ウイングの端の部分から乱気流が発生しているのを
見たことがあります。

また、昨今の空の大衆化に伴い
どこの空港もダイヤは大混雑ですが、
それでも、飛行機の離発着は
一定の間隔を開けて行います。

なぜかというと、1機の飛行機の後には
猛烈な乱気流が発生し、
それが収まらないと、
次の飛行機が不安定になるからです。

航空ショーなどでの曲芸飛行においても
縦一直線のカルガモ飛行は非常に稀か、
さもなくば猛烈に優秀なパイロットのみ行い、
乱気流の影響が少ない斜め後ろを飛ぶのが普通。

何が言いたいかというと、
ダリーニャの独りよがりなパフォーマンスが
いいかげん、頭に来ているからです。

ダリーニャによるとウイングの禁止については
『安全は言い訳に過ぎない』のであって
本質は日本メーカーによるドカティいじめである
・・・とかいう戯言を言っています。

でも、多くのライダーがウイングは危険だ
と言ってることには、正当な理由があります。

突起物により他者を傷つける、というだけでなく、
ウイングには、乱気流問題がついて回ります。

ペドロサが、ドゥカティの後ろについたら
猛烈に振られて怖かった、と言ってるのは
気のせいでも何でもありません。

ウイングが乱気流を起こすのは、
航空業界では、数十年前から常識。

そもそも、ペドロサほどの選手が
「気のせい」で話をするわけありません。

四輪レースならともかく、
不安定な二輪で接近戦を行う場合
前方の車両による乱気流は
きわめて危険な厄介者です。

ダリーニャはこれに気が付いてないのか
あるいは意図的に知らないふりをしているのか?

もしかしたら、乱気流を起こせば
スリップに入られても
抜かされずに済むから有利だ
とでも思っているのか?

何にせよ、前輪荷重は
重量配分などのシャシ設計で稼ぐのが
本来の姿です。

それにウイングの存在により
倒しこみが重くなるので
細かい切返しのあるコースでは
ウイングは不利です。

当然、公道ではウイングなど
百害あって一利なし。

今回の禁止処置で、
MotoGPでのバイク開発が邪道を廃し
正しい方向に進むことを期待します。

ダリーニャの戯言は
邪道でないと開発ができない
という事に対する言い訳ですかね?

ついでに、言っておくと、
ドカティスタはただ勝てばなんでもよい
なんて思ってませんよ
>ダリーニャ

現在のドゥカティMotoGPマシンは
言ってしまえばホンダの亜流。

発表会の席での記者たちの感想も
同じことを言ってますよね。

ホンダの亜流で勝ったところで
オイラが喜ぶとでも??

0 件のコメント: