2015年3月26日木曜日

電動バイクの見せる未来

現在の電動バイクは定格出力により区分され
0.6kW以下が原付1種相当
0.6~1.0kWが原付二種相当
1.0kWを超えたものが軽二輪相当
ということになっている。

1kW以上の分類は存在しないので、
とんでもないハイパワー電動バイクも
あくまで軽二輪相当であり、
車検がいらないことになる。

このあたり、日本の規制というのは、どれも
世の中の動きに2周くらい周回遅れなので
仕方がないといえば仕方ないのかもしれない。

それをある意味、徹底的に利用した
ともいうべきなのが、以下の電動バイク。
http://response.jp/article/2015/03/26/247472.html

280kg、最大トルク144Nmというのは
隼の266kg、155Nmに迫るものがあるが、
これでも軽二輪相当である。

しかも、電気モーターの特性上
超低回転で最大トルクを発揮するので
「出足だけなら隼にも負けない」
というのも嘘ではないかもしれない。

ただし、超低回転型エンジンということは、
最高速の方は全然たいしたことなくて、せいぜい160km/h。
これだけ見ると、確かに軽二輪相当と言うこともできる。

こういう最大トルクが超低回転側にあり
回すほどにトルクが細る原動機は
乗ってみるとかなり気持ち悪いらしい。

というのは、こういう車両は、
速度が乗るほどに加速度が鈍る。

人間が感じ取るのは加速度だけなので、
まるで、加速してるのにもかかわらず
どんどん減速していくように感じると聞く。

したがって、四輪で広く使われるCVTも
本当なら無段変速が可能で、
エンジン効率的にはその方がベストなのに
それだと気持ち悪いとの声があり
あえて5段とか6段とか
ギヤチェンジを模擬した動きにしている。

そういうこともあって、
電動バイクに対するオイラの見解はかなり否定的で、
今の技術の延長線上のままでは、どんなに技術が進んでも
「サーキットで気持ち良い」ものにはならないと思っている。

まあ、そのころにはモータースポーツなんて
「野蛮」なものは絶滅しているのかもしれないし、
子供のころから電動モーターしか知らない世代は
これが普通だと思うのかもしれない。

そして、なにより低回転が太い電動モーターは、
街乗りには最適のエンジンではあると思うが。

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