「ニーグリップ」、バイクに乗る以上、
一度は聞いたことがある言葉のはず。
しかし、「ニーグリップ」という単語のせいで
とんでもない誤解をしている人は多い。
ライダー個人が誤解しているなら罪は少ないが
某・天下り団体の人まで誤解したまま
ライディング講習なんかやってたりするのは
さすがにまずいだろう。
ニーグリップ、というのは、下半身で
バイクをホールドすることを言う。
つまさき、かかと、ひざなどをバイクと一体化させる。
このうち、特に大事なのは「かかと」
かかとでバイクをホールドするところがまず第一歩である。
しかる後に、ヒザ、太ももなどでバイクをホールドする。
たとえば、ハングオフ態勢の時など
ひざが開いていても、かかとや太ももでは
きちんとバイクをホールドしている。
したがって、ニーグリップというのは誤解を招く言い方で
「下半身グリップ」というのが正しい。
でも、某・天下り団体の講習では
「かかとをバイクから離し、つま先をイン側に向ける。
そうすると、自然にひざが閉まり、ニーグリップできる」
なんて教え方をしている。
一番大事なかかとをバイクから離して
ひざだけ押しつけたところで、疲れるだけで
ろくなことはない。
嘘だと思うなら、その態勢でツーリングに出かけてみれば良い。
あまりのことに、以後、その団体の講習に参加するのは止めにした。
そういう経験もあり、「ニーグリップ」という言葉を
なるべく使わないようにしている。
正しくは「下半身グリップ!」
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