2012年1月19日木曜日

ニーグリップに対するものすごい誤解

「ニーグリップ」、バイクに乗る以上、
一度は聞いたことがある言葉のはず。

しかし、「ニーグリップ」という単語のせいで
とんでもない誤解をしている人は多い。

ライダー個人が誤解しているなら罪は少ないが
某・天下り団体の人まで誤解したまま
ライディング講習なんかやってたりするのは
さすがにまずいだろう。

ニーグリップ、というのは、下半身で
バイクをホールドすることを言う。

つまさき、かかと、ひざなどをバイクと一体化させる。
このうち、特に大事なのは「かかと」
かかとでバイクをホールドするところがまず第一歩である。
しかる後に、ヒザ、太ももなどでバイクをホールドする。
たとえば、ハングオフ態勢の時など
ひざが開いていても、かかとや太ももでは
きちんとバイクをホールドしている。

したがって、ニーグリップというのは誤解を招く言い方で
「下半身グリップ」というのが正しい。

でも、某・天下り団体の講習では
「かかとをバイクから離し、つま先をイン側に向ける。
そうすると、自然にひざが閉まり、ニーグリップできる」
なんて教え方をしている。

一番大事なかかとをバイクから離して
ひざだけ押しつけたところで、疲れるだけで
ろくなことはない。

嘘だと思うなら、その態勢でツーリングに出かけてみれば良い。

あまりのことに、以後、その団体の講習に参加するのは止めにした。

そういう経験もあり、「ニーグリップ」という言葉を
なるべく使わないようにしている。
正しくは「下半身グリップ!」

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