2012年1月10日火曜日

内燃機関にはいつまで乗れるのか?

1970年代のオイルショックのころ、石油の寿命はあと30年!
などと脅迫的に言われていたものだ。
しかし、それから40年ほど経ったというのに、
いまだ我々は石油文明にどっぷりつかっている。

なぜか?

話は簡単である。技術の進歩によって
従来は利用できなかった油田が
次々と利用可能になっているからだ。

この技術の進歩が昨今では
「オイルシェール、シェールガス革命」
と言われる現象を引き起こし、
この「革命」によって、石油の寿命は
少なくとも50年は伸びた、と言われている。

また、ここ10年ほどで原油価格は
バーレル当たり10ドルほどから100ドル近くまで
10倍になった。原油価格が上昇すると
今まではコスト的にペイしなかった油田でも
採算がとれるようになって、
これまた石油の寿命を伸ばす原因となる。

したがって、当面の間は
石油の枯渇を心配する必要はない
というのが、今の多数意見である。

石油の寿命は良いとして
CO2問題の方はどうだろう?
内燃機関はCO2を増やす元凶として
環境団体からやり玉に挙げられている。

しかし、CO2増加が問題となっているのは
せいぜい数十年とか100年とかのタイムスパンの話で
1万年、1億年という長さでは、
むしろCO2の減少のほうが深刻な問題である。

地球大気のCO2は主に火山の噴火により増加し
岩石等への吸収や、植物の光合成で減少する。
この関係は

 火山 < 岩石 + 植物

という関係にあって、長い目で見ると
CO2はどんどん減少しているのだ。

今から2億年後の地球では、木がほぼ絶滅し
草だけになっていると言われている。

(草の方がCO2の吸収率が良いので
 CO2が減少しても、なんとか生きられるのである。)

さらに将来になると、CO2はさらに減少し
とうとう光合成が出来る下限値以下になり
植物の絶滅→それを食料にする動物の絶滅
という順序で大量絶滅が起こり
地球は死の星になってしまう。

つまり、バイクに乗って、CO2を出している我々は
石油という形で地下に埋蔵されてしまったCO2を
再び大気に戻してやっているということも言え、
その結果、数億年後に迫る大量絶滅を
わずかながら先延ばししているという言い方が出来る。

正義なんてものは、どういう観点でモノを見るか
によっていくらでも変わってしまうという好例だろう。

・・・なんて事を書いていたら、そのうち
「環境団体」から猛攻撃をうけてしまうかな?(怖)

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