2011年6月22日水曜日
空冷エンジンの美点?
排ガス規制の強化を受けて、ハーレーが2012年に
全車水冷化される、という噂がネットを飛び交っている。
そんなところに、ハーレーが水冷エンジンに関する
特許を出していたなんて話が飛び込んできた。
There Are No Sacred Cows: Harley-Davidson Patents Cylinder Head Cooling System
http://www.asphaltandrubber.com/news/harley-davidson-cylinder-head-cooling-system-patent/
これで、さらに噂がヒートアップするのは確実。
(ただし、2012年に云々、というのはどうやら嘘らしい)
とはいえ、ハーレーが水冷になって、何か問題でも?
と、改めて聞かれると、実はちょっと心もとない。
空冷エンジンの美点とされている部分は誤解が多い。
たとえば、「空冷は軽量である」というが、
空冷フィンの重量は案外バカにならず、
水冷とどちらが軽いかは設計の問題でしか無いらしい。
現にヤマハでRZ350を設計した技術者は、
軽量化のために水冷化したと
雑誌のインタビューに答えている。
空冷は構造が簡単で安価、というが、
排ガス・騒音規制が強化された現在
水冷エンジンの方が楽に規制を通せる、
つまり水冷の方が開発費は少なくて済む。
なので、安価というのも怪しい。
空冷の柔らかなフィーリング、なんていうけど、
現在のバイクの水冷エンジンは、
空冷と差別化するためハイパワーになってるだけで、
水冷だってロングストロークにするなどして
パワー特性を空冷っぽくすることは可能。
ゴリゴリ回る感じが良い、なんていうのも完全なウソで、
ホンダでCB1100を開発した技術者によると
燃調がきちんと取れていれば、空冷だってスムーズに回る。
現に、CB1100の前モデルのCB750はモーターのように
軽やかに回っていた。
そうなってくると、空冷の造形の美しさ、
ぐらいしか美点はなくなってくる。
あとは、エンジン止めた時のキンキン言うのが
「ああ、空冷だなぁ」と思わせる・・・とか(苦笑)
いえ、我が家のバイク、4台中3台が空冷なんですけどね。
でも、空冷にこだわったつもりは無いんですよ。
・ドカSSは、いにしえのDucatiのハンドリングを
色濃く残すバイクを求めた結果だし
・CB1100は、のんびり走る、というコンセプトを
徹底して磨きあげたところに感心したためだし、
・チャイナ・バイクは、安さにつられただけ(笑)
さて、空冷の美点って?
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