2019年5月1日水曜日
未亡人製造機と呼ばれたF-104
今日は、どうにもはっきりしない天気でした。
まあ昼間は晴れていたのですが、
渋滞状況、特に東名のそれを見て
出かける気を無くしました・・
ところで、映画
『スターファイター 未亡人製造機と呼ばれたF-104』
が日本でもDVDで販売されていたんですね。
しかもWOWOWで昨年放送されていたとか。
F-104とか未亡人製造機などと言われても
ほとんどの人には「?」でしょうから
少しばかり解説を・・・
1950年代に開発されたF-104は登場当時、
「最後の有人戦闘機」などと呼ばれ
各国の空軍で採用されましたが、同時に
「未亡人製造機」という有り難くない
あだ名まで頂戴していた事で有名です。
何が問題かと言うと、
1950年代の非力なエンジンで
マッハ2.2という速度を達成するため、
無理に無理を重ねた設計がそれです。
そぉ~れの、な~にが問題だってぇ~!
細かいことはすっ飛ばして
分かりやすくお話ししましょう。
現在の航空自衛隊の主力機である
F-15と比べると、
エンジンの推力(バイクでいえばトルク)は
1/3しかないのに、
最高速度はF-15がマッハ2.5なのに
F-104はマッハ2.2です。
これって、バイクでいうと
リッターSSがまあ300キロオーバーとして
トルク(≒排気量)が1/3の330ccくらいの
(いわばYZF-R3など)が
260キロオーバーの最高速度を
出しているようなものです。
http://www.i-f-s.nl/preserved-f-104s/preserved-in-united-states/
そのために何をしたかと言うと
徹底的な空気抵抗低減。
ボディは鉛筆のように細く
翼は小さく、そして薄く。
航空力学がどうのこうの
なんて言わずとも、
こんな飛行機、マジで飛ぶの?
と言いたくなりますね。
実際、こいつが得意とするのは
高高度を真っ直ぐ高速で飛ぶことだけ。
多用途機として運用していたドイツでは
100名以上が事故で死亡し
未亡人たちが真相究明と補償を求めて
デモ行進を行ったりしています。
・・・という史実を扱っているのが、上の映画です。
2015年になってやっと製作されたのは
同時代にはあまりにもヤバ過ぎて
映画化どころではなかったからでしょう。
それにしても300ccちょっとなのに
時速260キロオーバーのバイクって
どれだけ無理を重ねれば、
・・・・ですよねぇ(苦笑)
F-104はコアなファンがいるから
こんなこと書いてると
後ろから刺されるかな(大汗)
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