2018年2月9日金曜日
MotoGP:ウイングがカッコ悪いのにも理由がある
http://kininarubikenews.com/archives/14040
昨今、MotoGPで流行りのウイング。
あれは本当にカッコ悪いですね。
・・・てなことを書くと
以前、お前はこんなことを
書いていたよな!
↓ ↓
前にも書いたけど、これって、DN-01のモデルチェンジだよね?
という人もいるかもしれません。
「機能美に勝る美は
そう簡単には得られない」
じゃ、ウイングだって
機能美じゃないのか?
いえ、全然違います。
ウイングは
現在のMotoGPバイク設計が
破綻しつつある事を
示しているに過ぎないからです。
昨今、MotoGPマシンは
260馬力以上、
一説には300馬力に達する
と言われており、
どうにかバイクを
地面に押さえつけるのに
仕方なくウイングを採用しています。
しかし、ウイングは万能ではなく
はっきり言って欠点だらけ。
まずは乱気流の発生で
後方のライダーを危険にさらすし、
バイクをバンクさせるときに
抵抗になって、動きを重くします。
シケインなど、バイクを切り返す時、
これは大きなマイナスポイントです。
さらに、コーナリング中は
前輪に横向きの力を与えてしまい、
かえって転倒の危険が増します。
昨今、ウイングで前輪荷重が増えてるのに
前輪からスリップダウンしたのが
多かったのは偶然ではありません。
もう一つ言うと、
タイムへの影響は少ないとはいえ
最高速度にもマイナス。
ドヴィチオーゾが
これらの欠点を嫌い
ウイング無しのマシンで
多くのコースを走ったのは
誰もが知る事実です。
ドゥカティが新型V4パニガーレに
ウイングをつけてこなかったのも、
カッコ悪いと売れない
という懸念もさることながら
市販V4マシン程度の馬力と
一般ライダーの腕では
ウイングなど百害あって一利なし
だからです。
300馬力に対処するには
前輪荷重をより増やすとか、
細やかな電子制御で対応するか、
そちらの方が正攻法ですが、
前輪荷重を増やすのは
現状では難しいし、
電子制御は開発禁止。
そのため、多くの欠点に目をつぶり
「仕方なく」取り付けたものが
ウイングなので、こんなモン、
破綻の証明でしかありません。
某・伊メーカーのダリーニャが
ウイングの効果について
得意がって説明していましたが、
全くもって滑稽であり、
オイラの目には
ピエロにしか見えません。
電子制御の独自開発凍結は
しかたないとしても
せめてマニエッティ・マレリのような
ソフト作成に技術も知見も無い所ではなく
もっとまともなソフトを作るところに
外注できないものか。
一番良いのは、ホンダやヤマハに
ソフト改良に口を出させることです。
それで良いソフトが出来れば
全メーカーが使えるのだから
別にホンダとヤマハが有利にはならない。
そして、そのソフトが使えれば、
間違いなく、ドゥカティも
ウイングを使うサーキットを
大幅に減らすはずです。
ソフトの出来いかんでは
減らすだけでなく、
ゼロになるでしょう。
昔、将棋を強くなるためには
「強い陣形を美しいと思う感性」
が必要だ、と言っていた人がいました。
もちろん、素人レベルの話で
プロはそんなレベルは
とうに超えていますが・・・
そんなわけですから
ウイングが機能美だとか、
すごい発明だとかいうのは
全部嘘っぱちで、
やはりダメなものはカッコ悪い。
ホントに止めてほしいです。
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