2016年11月11日金曜日

排水性舗装・透水性舗装


https://www.taiseirotec.co.jp/technicalinfo/porlas/

今日は飲み会でしたので、
もうさっさと寝ることにします。

ということで、前に書き留めておいたお話で
お茶を濁します!  ^^;;;

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マレーシア・セパンGPにおいて
貼り換えた舗装についての
評判(悪評?)が目立ってます。

最終コーナーが、速度低下を目的として
かなり激しい逆バンクになっていることは
ロレンソが文句を言ってましたが、
多くのサイトが問題視しているのが
そこではなく、排水性の悪さです。

つまり、雨が降ったあとの
路面の乾きが極端に悪いため、
サーキットの場所ごとに
路面状況が異なり、
そのために転倒が相次いだ
というものです。

批判してる側も
あまりアスファルト舗装に詳しくなく
原因が何なのか、よく分かっていないようです。

そこでそもそも
アスファルト舗装の排水は
どういう方法で行われるのか
調べてみました。

アスファルト舗装は
道路の舗装だけでなく
防水加工としても使われており、
普通、透水性能は僅かです。

したがって、雨が上がった後に
路面が乾く理屈は
自然乾燥を別にすれば
車両が走ることで、
タイヤと路面の摩擦熱により
水分を蒸発させること、になります。

昨今、一部の路面で使われている
排水性アスファルト、
または透水性アスファルトは
粗い砂利のみを使い
路面を隙間だらけにして
雨を舗装面下に流すものです。

しかし、隙間だらけの構造のため、
路面の強度・耐久性は低く
それが普及の妨げになっています。

排水性と透水性の違いですが、
排水性アスファルトは
表層のみが浸透性を持っていて
第二層は水を通さない物。

一方透水性アスファルトは
全ての層が浸透性があり、
水は地中深くまで流れていくもの。

この説明によると
透水性アスファルトの方が
能力的に優れているように思います。

しかし、透水性アスファルトは
排水性アスファルトよりも
さらに路面の強度・耐久性は低く
この問題のために、
用途はかなり限定的です。

サーキットの場合、
超重量車の通行こそありませんが
ウイング付四輪の路面攻撃力は
かなり過酷なものがあり、
ブレーキングポイントで
皺が発生することさえありますので
これに耐えられる排水・透水アスファルトは
オイラの知る限りでは、まだありません。

つまり、サーキットの路面は
本格的な排水・透過性アスファルトではない。

したがって、主な水の行先は
蒸発により大気中に拡散することのはず。

こいつは、当然空気中の湿度に影響されるので
高温多湿のセパンでは、
そもそも路面の乾燥には
欧州よりも時間がかかって当然。

マルケスがカーボンブレーキで
飛び出していったと聞いて
「欧州じゃないのに、
 熱帯の湿度ナメすぎ!」
とオイラが思ったのはそれが理由ですし、
ヤマハが雨用セッティングに振りすぎ、
路面が乾いてきたときに
ドゥカティに対して競争力をなくした
というのも、セパンという事を考えると
無理からぬこと、と思っています。

したがって、舗装しなおしたことで
乾きにくくなった、というのは
おそらく気のせいで、
偶然、湿度が高かっただけ
ではないか?

もちろん、通常のアスファルトも
水を完全に通さない、ということはなく
ある程度は通します。

したがって、舗装しなおすことで、
透水性がわずかに変わる
・・・ということはあるでしょう。

しかし、どこまでの差があるのだろうか?

というのが、傍から見た意見ですけれど・・・

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