2013年6月30日日曜日
MotoGP Rd.7アッセン:ドカティは二気筒で戦ったらどうか
http://www.motogp.com/ja/photos/2013/Andrea+Dovizioso+Ducati+Team+Assen+Q1
伝統のアッセンは高速コーナーが多く、平均速度は
GPでもフィリップアイランドに次ぐ速さを誇るが
ストレートが短いため、
マシンの最高速度はそれほど重要ではない。
このレース、ロッシの優勝で沸いているので
こういう話をするとヤマハとホンダの話?
と思われそうだが、日本メーカー同士だけでなく
プロトタイプ(具体的にはドゥカティ)と
CRTの間にも同じことが言える。
特に顕著だったのが予選で
CRTトップのアスパーが7,9位に入った一方、
ドカティプロトタイプは10,11,13,15位。
アスパーはアプリリアの隠れワークスに近いとはいえ、
仮にもワークスがCRTに追い回されるというのは
あまりにも情けない。
そこで、ここからは以前(2011年)、このブログでも書いたし
昨日、ツイッターで書いたことの繰り返しだが
いっそのことドカティは二気筒でMotoGPを戦ったらどうか。
もちろん、そのためにはボア81mm以内
というレギュレーションが邪魔になるので
二気筒の場合はこれを緩和させる必要がある。
二気筒のボア上限をいくつにするかは
様々な議論があると思う。
たとえば、「四気筒と相似形」と考えるなら
81mmに2の三乗根をかけて102mm。
または「四気筒と同じストローク」にするためなら
2の二乗根をかけて114.5mmにする。
それでも四気筒に勝つのは難しいだろうが、
しかし、販売戦略上、非常に重要な
「ドカティのアイデンティティ」を守ることができる。
ドカティがMotoGPに四気筒で参戦したとき、
世界中のドカティスタの間でかなりの議論があった。
それでも、勝てば官軍、だったが、
今や、勝つどころか、CRTに追いまくられてさえいる。
ドカティは、前後長の長いL型エンジンのデメリットを
スリム・軽量で補っているマシンであり、
二気筒なら、今までの市販バイクで培った経験も使える。
それに、一般に二気筒の方がフリクションが少なく
四気筒よりも燃費の良いエンジンが作りやすい。
つまり、現在の厳しい燃費規制にも対応しやすい。
二気筒であれば、勝負にかかわらず
「孤高の二気筒スペシャリスト」で通るし
まかり間違ってホンダに勝ったりしたら
一気に英雄である。
まあ、ボア81mmというレギュレーション自体、
二気筒を禁止する目的のために導入された可能性もあり
日本メーカーが、このルール緩和に首を縦に振るとは思えないが・・・
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2 件のコメント:
僕も2気筒での参戦に一票を。
もちろん参戦するなら勝利が欲しいというのは理屈としては至極真っ当なわけですが、日本メーカーの後追いはマイナス要因が大き過ぎます。
そもそも日本に純粋なオートバイメーカーはないわけで、資金力=速さとなる時点でドゥカティは圧倒的不利(アウディという後ろ盾はあるものの、今後についてはまだ不透明ですし)。
命の次に重要なアイコンを捨て、天才がマシンの性能を越えてもぎ取った勝利の末に得たものが使いものにならないモノコックでは…。
今からでもLツイン、パイプフレーム、片持ちスイングアーム(これはまだありますが)に戻すべきですね。タンブリーニも「スイングアームを両持ちにしてもチェーンラインを避けるためには左右異形にせざるを得ないのだから、片持ちでも両持ちでも同じことだ」と発言してましたし。
コメントありがとうございます。
>日本メーカーの後追い
まったくその通りで、今のドカティには
何一つとしてメリットがないように思います。
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