2019年9月21日土曜日

MotoGP:鉄砲=ヤマハ、弓=ホンダ


http://itatwagp.com/2019/09/21/motogp-6780/

現代の我々からすると想像できませんが
鉄砲が登場した当時、
その威力はまるで大したことなかったそうです。

特にイギリスには強力なロングボウ(長弓)があり
射程、命中精度、破壊力の全てで
鉄砲は歯が立たなかったと言われています。

しかし、それでも鉄砲が広まったのは
弓の名手を育てるには3年かかるのに対し
鉄砲なら3週間で教育が可能だった
というのが理由です。

その弓と鉄砲の関係は
ちょうとMotoGPにおける
ヤマハとホンダの関係かもしれません。

言わずとも明らかでしょうが
マルケスしか乗りこなせないマシンを
半ば意図的に作っているホンダは
3年訓練しないと使いこなせない長弓で
新人でも成績を出せるマシンのヤマハは
3週間で使えるようになる鉄砲です。

そういう点では、ヤマハの方が
工業的には正統なはずですし、
戦争でも鉄砲が弓を駆逐しましたが
MotoGPは1人の天才が勝てばOK。

ヤマハレーシングの辻社長更迭の
ニュースが一部で報道されていますが、
こうやってみると、辻社長は別にボンクラではなく
むしろ正統的なエンジニアだった
と言えるように思います。

こういうところが
二輪レースがまだまだ面白い所
と言えるのでしょう。

0 件のコメント: