ガソリンのオクタン価と軽油のセタン価のJIS規格(JIS K 2280)
が改正されようとしている。
バイク乗りなら、ハイオクとレギュラーで
オクタン価はよく知っていると思うが、
測定方法は、JISにより厳密に決められている。
そりゃまあ、いいかげんな測定で
いい加減なデータを出されたらたまったものではないから
JISできっちり規定されているのは、
まあ当たり前の話。
問題はこの先である・・・・・
そこで何が起きているかはともかく、
とある「たとえ話」をすることにしよう。
(以下の国、そしてそこで起きていることは
あくまでも全てフィクションです(苦笑))
ある国ではコーヒーのカフェインの量と
緑茶のタンニン量を明示することが
規格で決められている。
しかし、カフェインとタンニンの量を
正確に測定するためには、
熟練した分析化学者が精密な測定をしないといけない。
しかし、社会に多量に流通する
コーヒーと緑茶を全て計るのに
いちいち熟練した分析化学者が出てこないとダメ
というのは、いかにも不都合である。
そこで、測定者の熟練度にあまり頼らなくても良いように
測定機械メーカーも、いろいろなトライをして
いくつかの改良測定装置を世の中に出してきた。
そこで、海外の国々では、これらの装置を使って
測定したカフェインとタンニンの値でもOKという風に
機動的に規格を改正しているのだが、
この国では規格を改正するのに何段階にもわたる審議があり
そのたびに、カフェインのこともタンニンのことも
全く知識のない連中がいちゃもんに近い文句をつけてくる。
たとえば、
「『カフェインおよびタンニン含有量の測定方法』では長い。
カフェインとタンニンは一つの言葉にまとめなさい。
たとえば・・・飲料特性値はどうだ?」
え?飲料特性値ってなんですか?
そんな言葉を勝手に作っても、この規格を読む人は
な~んにも分からないよね。
その他、実際にこの装置を使って試験する人が
分かりやすいように、と使っている用語が
「このカタカナ言葉は分からない。母国語にしなさい。」
こんなアホな審議があるので、
この国の規格はなかなか改正されない。
今回の『カフェインおよびタンニン含有量の測定方法』も
国際的には2005年のISOに準拠させる、というものだから
完全に周回遅れもいいところである。
こういうアホどもを抹殺出来たら
この国はもっと豊かで暮らしやすい国になるのだろう
と、この国のとある一市民は考えたのである。
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